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奴隷屋の日常

善や悪というカテゴリを持たない主人公の物語

 作品タイトルからわかる通り、主人公は奴隷屋。奴隷を売買するという商売をしている青年シリウス。その相棒ともいえるライファットと共に過ごす日常や、過去の出来事のエピソードが綴られた物語です。  奴隷の売買をする奴なんて、ろくでもないのではと思いきや、彼は善人でも悪人でもないです。  奴隷の生活環境を良くしてこそ商品としての価値は高まり、客ともwinwinという理念で、奴隷を商品として丁寧に扱うし、銃や剣に名前を付けて大切にする。物と人に対するベクトルが同じなのかな?という部分も。  「身内」と呼べる相手以外に対しては、物であっても人であっても、大事にすべきものは大事にするし、いらなくなったら捨てるというクールでドライとも言える部分もあり、こういう性格の主人公であることが、とにかく他に類を見ない気がします。  だからといってどっちつかずという訳でもなく、中庸というわけでもない。掴みどころがあるような、ないような。でも裏表がない、なんとも気持ちの良いキャラクターといった感じで。このシリウスという男を知るためだけでも、読む価値あり。  ライファットとのバディ感あるやり取りも小気味よいです。  日常といっても、事件が皆無なわけではなく、ほんわかするものから手に汗握るような色々なエピソードがあり、その物語ごとにキャラと世界観が深まっていき、気付けば最新話を心待ちにしてしまうという作品です。

5.0
1
MACK

「マグロを殺す。青森で」

これはレビューではない。初見時の生リアクションだ。

死に方ダツ的なやつかと思ってたら違った。 いやいやいや、え? なんだか雲行きが怪しくなる速度がハンパない。 艦隊出てきた。 ちょっと待ってマグロ肉の入手にかかる人手がすんごい。 異名があんまりすぎて最後の一人でもうだめ。笑った。 そのへんにあるもん全部ぶち込んでかき混ぜましたみたいなノリ最高か。 隕石卑怯すぎる。3人いなくなったぞおい! お前なにしにきた!! オタクくんとアナウンスなんなの。 unkoDiscoveryだめしぬ。 満25歳なのに年齢不詳の一団ってどういうことなの。 だからお前らなにしにきた!! なんとなくしんだぞ孫三郎!? 属性だのなんだの出てきたときから嫌な予感してたけどそういうことする!? オチがあまりにも切な……くはないなあ!! 俄然ほかのマグロ作品にも興味が湧いたじゃないかどうしてくれる。  ━━━━━━━━━━  この作品をレビューするのにふさわしい言葉は、私にはひねり出せそうにありません。  なので普段以上に荒い『読書メモ』をそのまま載せる、という暴挙に出ることにしました。  頭の中ではこんな感じでツッコミまくりでした。うるさいですね。 ◆  こちらオノログ内でたまたま見かけたレビューで興味を持ちました。  いったいどんな話なのかと読んでみたら、あまりの超展開に理解が追いつくやら追いつかないやら、ずっと笑っていました。  抱腹絶倒です。  なんというか『闇鍋』みたいな作品でした。  しかも『とびきり美味しくできた闇鍋』です。  ……いやまってください、闇鍋とは書きましたが、それでこの作品の面白さが伝わるとは到底思えません。  これはもうご自身の目で確かめていただくしかありません。  なに、たった6000字ほどの短編です。  さらっと読んで、これからも『マグロ』を美味しくいただきましょう。

5.0
1
mochi*(読み専)

私のお母さん

ゴリラで泣ける物語?ちょっと何言ってるかわかんないんだけど!って思ってる奴ら全員整列!今すぐこれ読んでください。

 泣けるゴリラ小説。まさかゴリラ作品でこんな気持ちになるとは思いませんでした。  作品から感じ取れるのは『家族愛』。  そこに血縁も種族も関係ないんだなって、少女と母ゴリラが教えてくれました。   「私のお母さんはゴリラです」  という始まり方をする本作。  舞台は授業参観の発表会です。  少女が書いたその作文には、彼女の気持ちが正直に書かれていました。  突然父親の再婚相手としてやってきたゴリラ。  それに戸惑うのは当然のこと。  だって母親がゴリラなんですよ?  ゴリラっぽい母親ではなく、ゴリラなんですよ?  小学生という多感な時期で抱えた少女の苦悩。それは想像を絶するものだったと思います。  現に、作文からも『母親がゴリラだなんて嫌だ!』という気持ちが伝わってきます。  けれど、母ゴリラの一生懸命娘を愛する気持ちは、次第に彼女の心を動かします。  言葉なんてなくても愛は伝わるんだなと思うと涙が流れてきました。  本当に素敵な作品でした。  …………というのが1周目の私の感想でした。  けれど2周目で気付いちゃったんです……父親のヤバさに!(笑)  いやぁね、1周目から薄々は感じていたんですが、冷静に考えたらやばくないですか?  ゴリラを再婚相手にするんですよ?  父親がゴリラを研究している人で、その研究の一環としてならまだしも、この父親マジでゴリラを再婚相手に選んでるんですよ! 『弟と妹どっちが欲しい』とか聞いてきちゃうんですよ!  どうやって父親と母ゴリラは恋に落ちたのか……私はそのアナザーストーリーが今一番読みたいです! 『最初はあれだけ笑っていたのに、泣いてる人【も】いる。』 という作中の最後の方の文章。 【も】というのがミソで。きっと私のように汚れた保護者は『えっ……父親ヤバない?』と思ったのではないでしょうか……。  そんな1作品で二度楽しめる本作。心の綺麗な方は少女に心を寄せて涙を流し、心が汚れてしまった方は父親のヤバさに震え上がりましょう。  是非皆さんも読んでみてください!  ゴリ泣ける作品。爆誕ウホッ!

5.0
0
むらもんた

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