戦隊ヒロインのこよみさんは、いつもごはんを邪魔される! ~君の想いが、料理が、ウチを強くする~
最終更新:2021/1/30
作品紹介
【キネティックノベル大賞『佳作』受賞しました!】 「あなたじゃ私と釣り合わないから、もう近寄らないで」 平凡な二十歳の男子大学生の僕、“上代耕太“は、同じ大学の同級生で同じゼミで、そして、恋人の”織部アリス”にフラれた。 失意のまま雨の中へたり込む僕に、一人の女の子が話しかけてきた。 「ニーちゃん、こんなところでどうしたんや? どっか具合でも悪いんか?」 彼女の名は“桃原こよみ”。 背も低く、見た目は中学生に見える彼女は、実は日本政府が誇る超法規的特殊治安部隊、通称“勇者戦隊ヴレイファイヴ”の一人、“ヴレイピンク”だった。 そのヴレイピンクに襲ってくる怪人達から救われた僕は、つい出来心で後をつけ、その正体に気づいてしまう。 そして、彼女の上司である“高田司令”に、今回の件を不問にする条件——それは、こよみさんが僕を監視することだった。 「早速明日からでも同居を始めてね」 「「あ、明日から!?」」 ——そして、僕とこよみさんの、一緒に暮らす日々が始まった。 ※カクヨムでも連載を始めました。
評価・レビュー
その美女、危険につき、食事中手出し厳禁
彼女に振られ、雨の中うちひしがれる主人公。 そこに偶然通りかかるヒロイン。 そして二人は甘い恋に落ちる。 ・・・間違ってはいない。間違ってはいないのだが・・・ヒロイン、ただのヒロインじゃなかった。 なんと悪の秘密結社から日本を護る戦隊ヒロインでした! これは料理が得意な主人公が、食事直前に呼び出され、ぶちギレ状態のヒロインを、美味しい手料理で笑顔に戻す物語である。 この物語のキモは、なんと言ってもヒロインの可愛いらしさね! アチシほどではないけど、ここまでという程の見事なキャラクターを産み出したものよ。 全体的にはコメディーの感じなんだけど、その裏で密かに進むシリアス展開がとても面白いわ。 気軽に楽しめる作品だから、遠慮なくページを開いてちょうだいな♥
宇治津 千夜狐
騰成