わたくしの婚約者たる王子様はお優しく、汚らしい猫であっても甲斐甲斐しく世話を焼く。今更放り出すこともできないだろうと、だから代わりに猫を排除しようとした。 「エルザ。もう君とはやっていけない」 王子様はついには庶民の女と愛を育ませ、わたくしを拒絶する。 王子様の親友の見届けがある中での婚約破棄は、突きつけられることはなかった。 誰もが想定しない不幸な事故が起こり、狂いに狂って、それぞれの愛を筆頭にした想いが変貌する。 「エルザ。愛しているよ」 「そうですか。わたくしは嫌悪していますよ」 笑顔という綺麗な花を咲かせながら、手段を問わず徹底的に報復する。 それが悪役令嬢と言われた、わたくしのやり方よ。 ※短編「悪役令嬢は嗤う」、「王子は追い求める」の連載版です。
更新:2023/3/17
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