「可愛いでしょう、少し早いけど、ここに下げたくて……、お掃除の時に見つけましたの、あそこに釘が頭を出しているでしょう?」 宝物を見つけたようにそちらを見やり話す君。私が下げよう、そう言ったのだが、その提案は、細い首ひとふりで敢なく却下。踏み台へと向かう、私に背を向けた君。 風鈴をひとつぶら下げる君。それを見上げる私。
更新:2021/6/2
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
銘尾 友朗様主催『夏の匂い企画』参加作品です。 夏といえば、露地栽培の大きい田舎のきゅうり、なぜだろう。それはカメムシの匂いがするのであった。線香をたててないのに、匂いが、鼻につく仏間、冬はそうでもないのに、夏だけ匂う?じいちゃんちにやって来ました!俺。、
更新:2019/8/1
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
銘尾友朗さま「冬のドラマティック」企画参加作品。 ふくよかな妻を愛している夫、チワワ様と幸せに包まれ暮らしている。 妻=姫、チワワ様=王子様、そして騎士の称号を与えられている夫、佐藤君の馴れ初め話。
更新:2020/1/16
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
秋が来ていた。今宵は十五夜。奪い取った妻が世を去った。そして夢を見た。かつての男が月光と共に忍び込む夢を。その翌日は…… 十六夜の月夜。 田舎と違い薄い濃度の都会の夜空に、冴えざえとした十六夜の月。やってきた事に後悔は無い。どんな手を使ってでも彼女が欲しかった。私の手で幸せにしたかった。 私の慈悲を向けるのは妻だけ。唯一無二の存在。
更新:2020/10/2
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
「夏のホラー2020」 彼の名前は『斎藤(誠)』ポジション『助役』来年定年を迎えるジェントルマン。彼はマジックハンドの達人だった。
更新:2020/7/15
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
いつまで経っても、お声掛けが未だ無いとは。網羽虫の様なお方様だ。 婚礼とは名ばかり、おそらく今の住まいを考えると、人質として迎えられたわたくし。他国の評を慮って一応、『王太子妃』の座を与えられてはいますけれど。言葉が通じぬと思っているのか、昨夜開かれた晩餐会で、ヒソヒソと囁く声を思い出しますの。 そう思っていたのですが、わたくしはどうしたらいいのでしょう。午後の時を涼やかに過ごしていいましたら、ついウトウトと……。
更新:2020/8/23
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
妹様の才知を妬む『鬼』の仕業で御座います そう告げられた。対処法を出せといえば、今は御心を癒やすようにとだけ、そう言い置き帰って行った。 くそぉ……あの陰陽師に坊主!大枚叩いたというのに、どいつもこいつも役に立たんわ! 歳月の速さに少しばかり切なくなる。妹は、すっかりやつれて戻ってきた。それからは誰一人にも文も出さず、気晴らしの管弦の宴を催しても顔を出さす、貝合わせを、香合わせと誘いをかけても、御簾の奥から出てこない。鬱々と沈む様にぼんやり日々を過ごしている。 どうしてこうなった! 妹かわいい!のお兄さんがぼやいております。
更新:2020/6/24
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
大人になったからか、ツマラナイ。 子ども頃は最後まで見つかるまいと、息を殺しうずくまっていた事を思い出す。見つからず、最後のひとりになる事が大事。 楽しかった。ドキドキがあった。でも今は、 ……、つき明かりはうすらぼんやりと。 ホラー企画参加作品です
更新:2021/8/26
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
仙道企画その1参加作品。 高校二年の夏、僕は取り返しのつかない事をしたんだ。 以来、事故にあった彼女の事だけを考え、だるだると生きていた主人公が流す涙に、乾きの魔女が目をつけた。 作中に♪のマークから下は、仙道企画その1音源をBGMにし世界を作りました。 仙道企画その1音源↓仙道アリマサ様のマイページ https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/2082320/blogkey/2832790/ プロローグ、エピローグ込み、10話完結済。
更新:2021/8/8
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。