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作者:諸星すぎる
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書籍化
コミカライズ
作:諸星すぎる
命の値段が一円玉より軽い。 そう言われるほど理不尽な死と詰みが世界観レベルで頻発する高難度クソゲー「Dark sword man」、通称「駄剣」そっくりな終末世界に、俺は来てしまった。 ただの地球人だった俺には、チートも異能も魔法も武術も装備も何もない。 なのに、この世界は理性を失った「亡者」と、まだ理性を保っている元人間の「不死者」、そしてファンタジーお馴染みのドラゴンや魔王たちで溢れている。 もちろん全員当然の権利のように地球人の俺より強くて残機も無限だ。死にすぎると理性のない亡者にはなるけどな。 一般人の俺は死んだらそれまで。むしろ生きた人間は彼らのご馳走です、食材的な意味で。万一生き返れても、そいつはもうこの世界の住民だ。もう故郷には帰れない。 待ち受けるのは、死に覚え前提の高難度ステージ。無数の強敵、過激な罠、強大なボス、そして元NPCたちによる容赦のないバットエンド。 なのにここを抜けなきゃ、レベル上げさえ出来やしねえ! ここ、引退者続出のチュートリアルステージだから! レベルアップは次からなんだ。 「バグでもハメでも何でもいい! 男も女も全員ハッピーエンドにぶちこんで、俺は家に帰らせて貰う!」 死ねば聖剣は使えない。レベルを上げれば転職できない。それでも俺は足掻き続ける。 「やめろ! 聖女の癖に最後の希望を力づくで抜こうとするな! 折れたらどうする!?」 これは危険な世界から逃げようとしているうちに、いつの間にか勇者扱いされてしまう男の物語。
更新:2024/4/1
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