交通事故に遭い、エピソード記憶――過去の思い出を喪失した僕の前に現れた後輩、四稜郭朱姫。 僕の彼女を自称し、僕の身辺の世話をしてくれていた彼女は、僕の記憶を取り戻すために『思い出すごろく』というゲームを自作してきた。盤面には、本来の僕――言祝木慶と、四稜郭朱姫が歩んできた道程が記されている。 『言祝木くんが四稜郭ちゃんの歯ブラシを盗んで使う』 『言祝木くんが四稜郭ちゃんの作ったゲームにダメ出しをして泣かす』 いや、こんなのが僕であるはずがない。 僕は一体、どんなやつだったのか。 どんなやつになっていくのか。 モラトリアムの終着を求めて、僕と四稜郭は今日も、ゲームをする。
更新:2020/8/8
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バーチャルYoutuberグループ【ミス・ノンフィクション】が炎上した。 それは僕がゴーストライターとして書いた記事がきっかけになっていたのだけれど、その炎上の最中、グループの中心であるバーチャルYoutuber浜風みずちが、僕の家を訪ねてきた。その容姿は、まるで2Dモデルの彼女自身とそっくりで――そんな浜風は、僕がゴーストライターをしているということを暴露する準備があると脅迫してきて、黙っている代わりにとある条件を提案してくる。 「しばらく泊めてほしいんだけど」 家族がおらず、戸籍を持たないという事情を抱えた浜風は、真っ当な仕事に就くことができない。自分のグループを運営する会社である【SHOWCASE】が給料未払い問題という内容で炎上し潰れることを予期し、彼女は個人のVtuberとして転生をしようとしていた。
更新:2020/12/26
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