西暦1999年7月。世紀の大予言『ノストラダムスの大予言』によって人類滅亡が予言されていた。 しかし結局のところ人類は滅亡することはなく、いたって平穏にその時は過ぎた。 ――世間一般的には。 当該期日、イタリア。 何の前触れもなくサン・ピエトロ大聖堂を中心にヴァチカン市国が消失した。 後に残されたものはぽっかりと口を開いた、静寂が支配する迷宮区『サンクチュアリ』だった。 ある者は『莫大な富』を。 ある者は『栄光ある名誉』を。 ある者は『己の存在理由』を。 現代の常識が一切通用しない死と隣り合わせの非日常で、 今日も彼らは日常を謳歌する。 迷宮突破型現代ファンタジー、ここに開幕。
更新:2022/8/13
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