極東ソ連軍により南樺太・北海道が戦場になったもう一つの日本。陸軍空挺士官の上良大尉は、大連・インドシナでの戦いを終え、新たな戦場にやってきた。彼は軍上層部に呼び出され、「生ける軍神」と全軍から尊敬を受ける唐津大佐の暗殺指令を受ける。唐津大佐は北海道戦線で離反、大雪山の中に独立王国を築いているという。上良は陸軍の74式戦車を引き連れ、クルーに目的地を知らせぬまま石狩川沿いを遡行する。上良は唐津の資料を読む。上良大尉らを待ち受けていたのは、開拓した土地を躊躇なく捨て去ろうとする北海道民と、樺太を捨て石にした日本軍の姿だった。 コンラッド「闇の奥」 コッポラ「地獄の黙示録」 滝沢聖峰「Heart of darkness」 以上より翻案。
更新:2015/11/2
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近未来の北海道。 地球温暖化で海水位が上昇している世界。 なじんだ風景、思い出、何もかもが沈んでいく世界。 世界に対峙して疲れ果てた環境調査員と、「世界の終り」が見えてしまう少女の物語。
更新:2011/12/13
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