クルトは黒い森と呼ばれる広大な森林の中にある小さな村に住むバイオリン奏者。貴族のサロンで演奏しながらいつか名を馳せることを夢見ている。彼は森の中の館で戦争に行った夫の帰りを待つローゼマリアという女性と出会い、恋に落ちる。もとは歌手であった彼女はクルトのバイオリンに合わせて歌うことを楽しみにしていた。 しかし黒い森に残虐な獣が現れ次々と人を襲う事件が発生する。クルトは危険な森からローゼマリアを救い出そうとするが……。 ドイツの黒い森(シュバルツバルト)をイメージした架空世界を舞台に、『耳なし芳一』物語をベースに創ったファンタジーホラーです。直接的な恐怖よりも、人間の情念や執念の恐ろしさ、愚かしさを描いた物語です。 ※夏のホラー2013参加作品※
更新:2013/8/12
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