高三の夏、妹と一世一代の大喧嘩をした。 仲直りは、まだしていない。 *** かつて私たちは仲の良い姉妹だった。 母と妹、そして父。ありふれた機能不全家族の、薄っぺらいクッションが私だった。 だけど、それほど苦ではなかった。 母が私だけに与えてくれる、ひとかけのイチジクがあったから。 それに、シャーペンとノートさえあれば、私は妹とどこへだって行けたから。 ※この物語はフィクションです。実在の人物、地名などには一切関係ありません。
更新:2021/11/30
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