『銀鎖の大罪』。それは、国家お抱えの特殊部隊。 その名が如く、部隊と言う名の銀鎖に繋がれた、大罪を背負う罪人共。 大罪の種は七つ。憤怒、嫉妬、傲慢、色欲、暴食、強欲、怠惰。 よって銀鎖の大罪の構成人数は七人とされている。 『銀鎖の大罪』は懲役百年以上の犯罪者が配属され、任務上の功績によって刑期を軽減されるという物である。 ウェス国からサウド国へと向かう、一本の列車。 その列車がある傭兵集団にハイジャックされる事となる。 途中停車駅など無視して爆進する暴走列車。 その暴走列車を止めるべく、ウェス国のネルビン駅にはある男の姿があった。 全身を真っ黒なスーツで覆い、煙草の白煙を吐き出す男。 そんな彼は一つの手帳を持っていた。 漆黒の中に浮かぶ銀の鎖に縛られた十字架。 その印こそ、『銀鎖の大罪』の証である。
更新:2013/6/1
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