その国の国王は公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢を王妃とした。 * それから二十年後、田舎の片隅に住む貧乏男爵家の令嬢のマリーナ・キールは、両親を早くに亡くし、今は世間にシンデレラと噂されながら、義理の母親と姉二人で”楽しく”暮らしていた。 ある日、彼女の元に王太子が現れ、結婚を申し込む。 それはかつて行われた婚約破棄が生み出した”忘れ形見”に翻弄される王太子が、事態打開の為に提案する政略結婚であった。 それを切っ掛けに、マリーナは免れない運命の荒波に巻き込まれることになる。 そして彼女は、婚約破棄が生み出した”忘れ形見”の正体を見極めるべく、王太子の”小姓”となって王都へと踏み出すこととなった――。
更新:2018/2/4
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