たぶん、彼は悪魔だ。天使の仮面をかぶった、意地の悪い悪魔。 「真央、重いでしょう?俺が荷物持つよ」 人前ではにこりと笑い優しくする。 「…なんで、俺がお前の荷物持たなきゃいけねぇんだよ。あ~、重い」 人がいなくなった瞬間に彼の仮面ははがれるのだ。学園の王子様の名が一気に剥がれ落ちる。
更新:2020/1/1
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不倫、浮気。そんなものが今、流行している。けれど、それは対岸の火事だと思っていた。だから驚いた。部屋に入ったら、よく知っている男女が裸で寝ていた。
更新:2017/9/2
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純平の笑顔を見ているだけで楽しかった。クラスの輪の中に入れなくても、その笑顔を見れば、自分も同じ空間にいるのだと思えた。口を大きく開け、楽しそうに笑うその顔を見るたび、真由美は安心していた。
更新:2013/1/13
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「佐々木を見返したくないの?」 里香の言葉に心が動く。見返したい。見返してやりたい。あの嘲笑うかのような笑みを崩してやりたい。 あの、林だ。不良で、顔立ちがよくて、家柄もいい。そんな彼が遊んでいないわけがない。少しくらいもてあそんでもいいだろ。そもそも、本当に私を好きかもわからない。一か八かの賭け。 「私、告白する!」 思わずそう宣言していた。
更新:2013/9/21
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「花村さんは悪趣味ですね。こんな風に部下をからかって何がしたいんですか?」 「…何がしたい、か。そうだな、暇つぶしかな」 悪びれる様子もなく潤也が言った。 「あなたみたいな人に軽い人、大嫌いです」
更新:2017/11/11
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以前、投稿した「あの子を好きな旦那様」の続きです。 シリーズとしているので、他を見ないとわからないと思います。 ※感想いただけるとうれしいです!! ただ、苦情や批判は受け付けておりません。どうしても言いたいことがある場合は、提案型でお願いします!これはあまりにも。。。というものには返信しませんので、あしからず。
更新:2021/3/7
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だから、恋をする。の続編です。 何をしても彼との距離は埋まらないと言われたような気がした。 そんなことは知っていた。知ってはいるがどうにか近づけないかともう一度ため息を吐く。 「銀ぶちのフレームじゃなくて、コンタクトとかもうちょいおしゃれなメガネにすれば?」 ふと、以前彼に言われた言葉を思い出した。 絵梨は軽く頬を叩いた。せっかくの日曜日に鏡の前でため息を繰り返していてもしょうがない。絵梨は財布をバッグに入れ、外に出た。
更新:2014/7/13
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「齋藤君、好きだよ!」 「俺、高野のこと嫌い」 「…と、いいつつも?」 「だから嫌い」 「そんな風に意地悪いうなら、私も、もう好きになるのやめようかな」 「どうぞ。いや、むしろお願いします」
更新:2018/12/16
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空を見上げれば、青く澄んでいて、髪を撫でる風は心地よい。それなのに、エナは無意識にため息をついた。 「エナ、どうかした?」 エナの隣にいたカイが端正な顔に心配の表情を浮かべ尋ねる。そんなカイにエナは小さく首を横に振った。 「なんでもないよ」 「…嘘」 カイはエナの顔をのぞき込むように見つめながらそう言った。 「え?」 「その顔は、何か悩んでる顔だよ」 「…」 「何年一緒にいると思ってるの?僕がわからない訳ないだろう?」 あまりに自然に言われたその言葉に、エナの胸は一つ音を立てた。
更新:2021/7/4
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「何って、小説だよ!この恋愛小説有名なのに知らないの?」 本の表紙を見せながらジェニファーは多少興奮気味にそう伝える。けれどレオナルドは興味なさそうに表紙を一瞥しただけだった。 「知らないよ、恋愛小説なんて。経済とか政治の本しか読まないからね、俺は」 「なんで!読んだ方がいいよ!キュンキュンするから! 「キュンキュン、ね」 「もう、この切なくて甘い感じがもう、ほんと、キュンキュンするの。本当に格好いいし!」 「キュンキュンさせればいいんだろ?」 「え?」 レオナルドの言葉の意味が分からず、ジェニファーは彼を見る。気付けば想像よりも近くにレオナルドの顔があった。 「レ、レオナルド…?」 「レニー、だろ?」
更新:2020/5/17
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