リコリスは、王国の次期女王として生まれた。でも、神様からの祝福を詰め込んだ神々しいまでの美しさを持つ妹姫の影のように扱われた。どんなに努力しようとも、両親の愛は妹に向けられた。どんなに努力しようとも、リコリスのそばには誰も居てくれない。王女として甘えることは諦めた。妹が生まれた瞬間から一番であることを諦めた。王族として扱われることは諦めた。家族として団欒に混ざることは諦めた。女性として扱われることも諦めた。 妹を羨んだことなどない。妹の隣に並び立つ騎士を見つめて、リコリスは唇を噛んだ。 妹を妬んだことなどない。妹の隣にリコリスの愛する者が居たとしても。 ※2016/8/30-11/7まで他サイトにて同じHNで連載していたものです。他の作者の小説とは一切関係はありません。
更新:2019/2/22
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異世界で恋をした。その恋は、残酷だった。 守ってくれた手は、飼い殺すためのものだった。 異世界で恋をした。その恋は、心を壊した。 執筆済み 連日0時予定投稿
更新:2016/8/10
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