頭のおかしいわたしには友達なんて一人もいない。いつの間にか体育着が投げ捨てられていたり、鞄の中にゴミが詰め込まれていたり。そんな出来事が続くようになった。特に困ったのは、下駄箱の靴を隠されてしまい、その日は靴下のまま帰るはめになったこと。部室棟のトイレに呼び出されて殴られたりもしたけど、なんというか、彼女の暴力には痛みを感じなかった……。これは、記憶を失くしたわたしと、わたしを虐める彼女の切ない百合のお話し。 ※いるかネットブックスAINEレーベルより電子書籍化。 2023/4/7から各電子書店にて配信開始。 ――ほんの少しでも、日常に映る景色を変えることができたなら幸いです。
更新:2023/5/28
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都子(みやこ)と十海(とうみ)は、高校三年の春に出会った。友達の多い彼女と、いつもひとりでいる私。胸の大きさは、同じくらいだろうか。ふたりは変わらない日常を過ごしながら友情を育んでいくが、しだいに特別な感情を抱くようになり、おたがいが同性だと知りつつも、その関係が少しずつ変わりはじめる。はじめての気持ちに翻弄されながら、時には立ち止まり、時には駆け足で、不器用ながらも想いをぶつけ合う。そんな、都子と十海のあたたかいお話しです。
更新:2023/3/26
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一年前に起きた凄惨な監禁事件。未だ犯人は捕まっていない。肢体は不快な臭いを溜め込んだ垢に塗れ、混乱と叫喚を撒き散らしながら玄関に横たわる妹の姿は、家出というには余りにも残酷な様相を呈していた。常軌を逸した光景に腸が煮えくり返る思いだ。優しい妹が壊れてしまった。他でもない私の為に……。以来、私たち家族は引っ越しもせず、いつもと何ら変わらない日常を過ごしている。勿論、ある一点を除いては、だけど……。これは壊れた姉妹、凪(なぎ)と心音利(ことり)が紡ぐ、歪だけど純粋な百合のお話し。
更新:2022/10/8
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