ある島で老人が死んだ。その老人が宿す力は、血族へと受け継がれた。 主人公の語部文人は、入学式の日に「英雄」になってしまった。一度英雄となったが最後。英雄はモチーフとなった昔話をなぞり、物語と同じ結末を迎えることになってしまうのだ。当然必要な舞台装置である、神話生物や自然災害が発生してしまうので、普通の学校には通えっこない。文人は国際連合に拉致されて、国際法立伝統学園へと強制入学させられるのだが――そこに待ち受けていたのは、英雄となったがために人生を諦めた、前途あるべき学友たちだった。 果たして文人は伝統学園で、青春を謳歌することができるのだろうか?
更新:2020/12/28
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