石畳の間に咲く小さな花を見た彼女が、その愛らしい顔を悲しそうに歪めて「儚くて綺麗ね」とそっと呟く。 一体何が儚くて綺麗なのか。 彼女が感じた想いを少しでも知りたくて、僕は目の前でその花を笑顔で踏みにじった。 「――ああ。本当に、儚いね」 兄の婚約者に横恋慕する第二王子の、歪んだ恋の話。主人公の恋が成就することはありません。 また、作中に気分の悪くなるような描写が少しあります。ご注意下さい。
更新:2021/4/23
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「ねえティーナ、知っていて?」 若かりし頃は社交界で白百合と讃えられたほど美しい母は、今日もティーナ――ティエラディアナに、夫とその愛人の不義理を詰る。 そんな日常の中で、ティエラディアナはバイオリン弾きの青年・ジークハルトと出会う。母譲りの激しさでティエラディアナはあっという間に恋に落ちるが――。 ※作中のキャラが、とある職業の女性を罵倒する台詞が何度も出てきますが、もちろんその職業を貶める意図はありません。作中のエピソードとしてご容赦下さいますようお願いします。 3月30日22時にWEB拍手上で公開していたミハエルからの手紙を本編の最後に追加しました。内容に一切の書き足しや修正はありません。完全な蛇足のままとなっておりますのでご了承下さい。
更新:2018/3/30
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王都より馬車で三日かかる小さな領地を治めるハプスグラネダ伯爵家の長女であるアリシアは十一歳の頃、初めて行った王城で第三王子と出会った。 お互いに最悪に近い第一印象だったけれど、もう会うこともない。そう思っていたのに、あれから七年も経った今になって、何故か第三王子が領地にやって来るという噂を耳にする。 そうして七年振りに再会した第三王子は一度会っただけのアリシアのことなど忘れたように「初めまして」と挨拶をして、以前とは別人のように優しく接するのだった。 優しい笑顔と言葉で迫る王子様と初恋を忘れたいのに忘れられない伯爵令嬢の、甘酸っぱい恋のお話。 ☆以前連載していた同タイトルの作品の加筆修正版となります。 本編35話+ヒーロー視点の前日譚3話です。 カクヨム様にも同じ内容の作品を掲載しています。
更新:2019/8/12
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