いつも電車ですれ違うひとがいた。それだけだったはずなのに、落とした定期を拾ってくれたのはそのひとだった。運命も奇跡も信じてなかったのに会うたび気になって――だけど彼には、秘密があった。
更新:2016/9/17
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ベルカ公国第一公女のフィリーネは貴族社会で賢い娘として有名であった。13歳になった彼女に彼女の父親・ベルカ公は婚約者を決めたと伝えてきた。 その人物は、傲慢で暗愚ともっぱら有名なデリンガー選帝侯の一人息子、ディルクだった。 貴族の義務と責務を胸にデリンガー選帝侯の屋敷を訪ねるフィリーネだったが、実際に会った彼はどうも噂と違う人物のようで――? 「さて、フィリーネ嬢」 「はい」 「貴女は、前世というものを信じますか?」 「――はい?」 人生4回目の14歳・選帝侯の嫡子(辺境伯爵の嫡子)×優秀すぎる13歳・公国第一公女の 名君を目指す物語(冒頭)です。
更新:2020/6/20
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