人類が【陽魔(ダイヴァー)】と呼ばれる異形の存在との戦いにより、その文明を衰退させ、既に百数年。 戦いは、未だ終わることなく続いていた。 地球上での生息圏を大きく制限された人類側の対抗手段はただ一つ。 【陽魔】の出現と共に現れた、異能の力を持つ少女達のみであった。 彼女達は、その全てが17歳で異能の力を極め、 不可視のエネルギーである【霊脈(ハオム)】を操る力を得る。 それは、異形を殺す唯一の力。 だがその代償は、人としての、穏やかな時間を奪われることにあった。 異能のそれがある限り、守護者としての生を強いられる彼女達は。 いつしか、畏怖と共に人類からも切り離されるようになり。 やがて人々は、彼女達のことを、覚醒の年齢より名を取って。 【ジュウナナ】と、呼ぶようになった。 これは、神に愛され、やがて神を殺す少女の物語。
更新:2016/2/14
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