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作者:林檎茶

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作:林檎茶

異世界転移で俺だけ魔法が使えない!

 俺だけ魔法が使えないとか、なんの冗談だ?  俺、相沢ワタルは平凡で一般的な高校二年生である。  成績は中の下。友達も少なく、誇れるような特技も趣味もこれといってない。  そんなつまらない日常は突如として幕を閉じた。  ようやく終わった担任の長話。喧騒に満ちた教室、いつもより浮き足立った放課後。  明日から待ちに待った春休みだというのに突然教室内が不気味な紅色の魔法陣で満ちたかと思えば、俺は十人のクラスメイトたちと共に異世界に転移してしまったのだ。  そこにいたのはリオーネと名乗る怪しい男。  そいつから魔法の存在を知らされたクラスメイトたちは次々に魔法の根源となる『紋章』を顕現させるが、俺の紋章だけは何故か魔法を使えない紋章、通称『死人の紋章』だった。  魔法という超常的な力に歓喜し興奮するクラスメイトたち。そいつらを見て嫉妬の感情をひた隠す俺。  そんな中クラスメイトの一人が使える魔法が『転移魔法』だと知るや否やリオーネの態度は急変した。  リオーネから危険を感じた俺たちは転移魔法を使っての逃亡を試みたが、不運にも俺はただ一人迷宮の最下層へと転移してしまう。  その先で邂逅した存在に、俺がこの異世界でやらなければならないことを突きつけられる。  挫折し、絶望し、苦悩した挙句、俺はなんとしてでも──『魔王』を倒すと決意する。 ※毎日更新、100万字程度で完結予定です。

更新:2024/3/30

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作:林檎茶

Dreamers in ATED 〜突然ゲームの世界に囚われたと思ったら、モンスターとしてプレイすることになった〜

 時は2046年。日本の天才科学者によって開発された複数の人に同じ夢を見せるプログラム、通称『ドリーマーズインターネット』が整備されつつあった。従来のヘッドセットを用いたフルダイブ型VRデバイスよりも遥かに現実に近い形で実現された次世代MMORPG、『ATED《エイテッド》』の開発もドリーマーズインターネットの整備と共に進められ、そのリリースは全ゲーマー達に渇望されていた。  大学1年生の茨もそのリリースを望むゲーマーの1人。ドリーマーズインターネットの利用には『レム』と呼ばれるシステムへの登録が必要であり、茨は運よく初回3万人限定のレムへのシステム登録者に選ばれた。しかし喜びも束の間、レムへの登録から3週間後に事態は急変する。  初回レム登録者に選ばれた3万人全員が突如深い眠りに落ちてしまったのだ。  日本中は混乱に陥るが、眠りについた3万人は開発途中であるはずの『ATED』の世界の中に囚われていた。  ATEDの最たる特徴は新世代AIを用いることによって完成したノンプレイヤーとは思えないほどに高度で洗練されたキャラクターと、数百にも及ぶ『職業《ジョブ》』の存在。  職業はゲームの開始と共に数10種類のものから選ぶことができ、レベルの上昇に伴い進化させることが可能となる。  茨は最初の職業選択で選ぶ者が極端に少ない『ランダム』を選択。その結果、本来選べないはずの『サーペント』の職業を得てしまい…⁉︎  ATEDの世界での死は、現実世界で2度と目を覚ますことができないことを意味する。  もはや第2の現実とも思える『ATED』の世界の中で茨はヘビ型モンスターとして進化を繰り返し、ゲームの世界を生きていく!  一方。現実では全盲の少女、七宮糸眞はレムで茨と出会う。  ATEDは夢の世界。例え現実では世界を認識できずとも、ATEDの中では自らの目で世界を知ることができる。  現実となんら遜色ないほどまでに鮮明な空想世界の景色に感動し、時には同胞の死に絶望し…  糸眞は右も左もわからないATEDの世界で、茨を探しながら攻略の最前線を行くプレイヤーを目指す!

更新:2022/11/4

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