オニール・ガルフコーストは、国立魔術学院に通う、貴族の令嬢だ。 十五歳とは思えないほどの美貌を持ち、聡明で冷静。幼い頃から注目され続けた結果、無表情な少女に育つ。 他者と関わりあうことが苦手なオニールに、ついた通り名は「氷姫(こおりひめ)」。 一方、貧乏田舎貴族の子息、ロイ・ファーニエは、目の前の雑草が食べられるのか否かしか興味がない。 必死に食糧難を生き抜くロイは、他人にかまっている暇などない。 他人に無関心、という点では同じだが、その内実は天と地の差。 似ているようで違う二人が出会い、利害の一致から「薬草部」を立ち上げる。 部室は校舎の一番すみっこ。 面した中庭は畑に改造。 「野菜は作るもの」「肉は狩るもの」という斬新な発想のロイに、オニールは衝撃と共に恋に落ちる。 『「氷姫」に全く興味がないロイ』に惚れている、オニールの話。
更新:2016/8/16
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国立魔術学院で繰り広げられる、青少年の日常。 貧乏貴族末っ子のロイは、金持ち公爵家次男のルークとは一生関わり合いがないと思っていた。 ロイは中庭で食べられそうな野草を探していたときに、ルークの色ボケした変態的な独白を聞いてしまう。 否応がなしにルークに巻き込まれてしまった、苦労人ロイの話。 下品な表現が含まれます。
更新:2015/3/10
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