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タグ:きびだんご

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作:東夷

【完結】桃太郎の養子は鬼が倒せず追放される。前世知識ときびだんご作って、かわいい妹ともふもふ達に囲まれ、のんびり暮らします。

 転生前は親のネグレクトで死に掛ける。俺は助かったが幼い妹はダメだった。児童養護施設で育ち、成人出来たが高卒で馬車馬のように働いた結果が過労死……    仏様のようなものの前で転生を選ぶと俺は『も~もたろさん♪ ももたろさん♪』な童話世界にどうも転生してしまったらしい……しかもそこは平安時代のような雰囲気だった。  しかし、ここでも俺は報われず、苦労を重ねる。  十五歳を迎えた時に父と思っていた三代目桃太郎から試練を申し渡された。鬼退治に挑んだ結果、失敗してしまう。そもそも俺には父や兄弟達のように鬼を屠るスキルがなかったのだ。  そして、桃太郎からの宣告。 「穂苅、分かっているな。お前を勘当する」  追放を伝えられた俺に対し、兄弟達が更なる追い討ちを掛ける。 「穂苅ぃ、お前に良いことを教えてやろう。お前は俺らの鬼滅の血を引いてね~んだわ。残念だったなぁ~」 「お前は初代様を拾って育てた爺と婆の子孫なんだよ!」 「だから~鬼なんて、殺せないんだよ! 分かったか、この穀潰しが!」  三代目は実父でなく、養父だったらしい。散々、虐められていた義理の兄弟からの真実。 「お兄様ぁぁぁ!」  鬼を屠るスキルがない理由が分かり、すっきりした俺は家から追放されても、どこか清々していた。俺を慕ってくれた優しい義妹、梅乃のことを除いて……  しかし、俺は後に知る。初代桃太郎の養父母から受け継いだ【きびだんごスキル】を効果を!  それはだんご一つで犬、猿、雉を眷属として、命掛けの戦いに巻き込んだ凄まじい力を秘めたテイマースキル。  猫の茶助を最初のお供につけて、兎の柘榴、更に猫虎伯と真白を加えて三匹で猫カフェやったり、馬の龍馬と旅したり。  もう鬼退治に興味はない!  俺は前世知識を生かし、きびだんごを作って、かわいい義妹、梅乃とロリ神様の橋姫様と貴族に転生した前世の妹、月子(年上だけど)ともふもふ達の新しい家族でのんびり暮らすのだ。  しかし、そんな俺のスキルに興味を持った歴史上の人物達が放って置く訳がなく……気付いたら、安倍晴明、源頼光、紫式部、清少納言、藤原頼通とかに認められてた。 【童話桃太郎×平安歴史×ファンタジー】

更新:2021/11/28

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