昔々、とある国にマルコスという一人の青年がおりました。 マルコスは真面目でよく働く農民でしたが、運が無いのか何をやってもうまくいかず、貧しい暮らしの毎日。 ある日、村の教会の前を通りかかったマルコスが女神像に手を合わせて祈りを捧げると、神託が下されました。 果たしてマルコスは幸せになれるのでしょうか?
更新:2020/12/20
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とある国に、三人のお姫さまがおります。 一番上は、花香る姫。彼女が微笑むと冬の最中でも、花が満開に咲き乱れます。 末の姫は、梢歌う姫。彼女が望めばあらゆる鳥が、窓辺で彼女に歌を捧げます。 しかし真ん中の姫は、歩けばそれだけで辺り一面の煤や汚れや埃を引き寄せるので、煤はらい姫と呼ばれておりました。 ある日、煤はらい姫は王さまに、千本の黄金の箒を手に入れてくるように命じられてしまいます。 これは誰もが知っている幾多のおとぎ話が、もっと身近であった時代のおはなし。 【2016.7.31】 加筆修正を行いました。(ストーリーに大きな変更はありません。)
更新:2016/1/11
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「いったいそりゃいつの話だい。確かに昔は、お客さんが言うとおりの美しい都を誇る国だったよ。だけどそれも、俺達が愚かだったせいで全部失ってしまった。百貫姫と一緒にな」 痩せて、顔色も悪い店主は、疲れに耐えかねたように傍らの椅子に腰を落とす。 「なんだい、詳しく聞きたいってか? 仕方ねぇな。愉快な話って訳じゃないが、足りない飯の代わりに教えてやるよ。昔、この国には百貫姫と呼ばれるお姫様がいたのさ」 目方にして百貫、ぶくぶくと肥え太ったみっともないお姫さま。夢のように美しい都にある、ピカピカに磨かれた城。痩せて貧しい小国の王子さま。 それぞれを語る、とある大陸の三つのお伽噺。 アルファポリス第6回絵本童話大賞最終候補作。
更新:2013/2/8
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