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作:ありま氷炎

偽りの王女と真の王女

物語はハランデン国王の子を宿した使用人が、王妃の嫉妬で追い出されたことから始まる。 使用人はある町に辿り着き、子を出産するがそのまま死んでしまう。 赤子はアレナと名付けられ、優しい家族に引き取られて、すくすくと育つ。 彼女が7歳になったときに、事件が起きる。 ハランデンから使者が来たのだ。優しい家族は一人で迎えにきた使者に違和感を抱き、共に彼女の母国へ旅をすることになる。 けれども、家族とアレナはハランデンに辿り着くことはなかった。 ハランデンの土を踏んだのは、使者ボフミルとアレナの義姉ラウラの二人だけだった。 ラウラはアレナとして迎え入れられ、ハランデンの王女になる。 そして、本当のアレナは瀕死のところを助けられ、隣国のある貴族の家フラングスで使用人として育つことになる。 記憶を失ったアレナは、リーディアと名付けられ、使用人の身分でありながらもフラングス夫妻に可愛がれ、その一人息子エリアスには妹のように優しくされる。 そうして月日は9年後、二人は再会する。 ラウラは王女アレナとして偽りの身分で、アレナは真の王女でありながらもリーディアという使用人の身分で。 使者のボフミツは、ラウラに9年前の罪を問い、彼女を追いこんでいく。 対するリーディアは記憶がないながらも再会したボフミツや、隣国の王女アレナの名前にわけもわからず頭痛を覚える。 リーディアの様子から9年前の事件の真相を解明したフラングス男爵、息子のエリアスはリーディアを守ろうとして。 王女アレナ(ラウラ)の婚約者の第二王子の思惑も絡んで物語は進んでいく。 ノベルアップ+、アルファポリスでも投稿。

更新:2020/5/13

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