聖女の死去に伴う魔獣の襲撃と農作物の不作に悩まされていた王国。その対策が功を奏し、ようやく落ち着いた国民にもうひとつ王太子の婚約という新たな慶事が舞い込んだ。国中が喜びに沸く中、王城では婚約式を祝う昼食会が開かれようとしていた。その直前、サンスクリオ修道院の院長と名乗る女性が国王に面会を求め、謁見の間に通されたその時。慶事の裏に隠された女性の涙が王国を揺るがし、女神の怒りが落とされた。
更新:2021/11/12
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
「……君、僕のことが見えるの?」 滞在している修道院で、少年幽霊と遭遇してしまった聖女候補のシャルロット。 ただひとり少年を見ることができるシャルロットは、彼と親交を深め、やがて心を通わせていく。 しかし彼の正体は、神に反逆したとされる怪物・ベリルだった! 言い伝えとは異なり、おおらかで心優しいベリル。 なぜ彼は、修道院に囚われる羽目になったのか? その答えを知った時、シャルロットは自らの立場を捨ててでも彼を救い出そうと行動していく。 これは聖女候補の少女が、すべてを諦めた孤独な人外を幸せにするまでの物語。 ※ カクヨムにも掲載しています © 2021 水町汐里
更新:2021/10/9
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
1530年代イングランド。 娼婦上がりの修道女、グラディスは、普通ならば司祭にしかできないはずの、悪魔祓いに長けていた。が、その出身ゆえに侮られて生きている。グラディスを指導する立場の司祭には体を要求され、それでいながら侮蔑を受けていた。そんなある日、テムズ川を濃い靄が覆う。深い霧の中、向かった先にグラディスが見たものは。 最底辺の修道女でありながら、後にサザークの聖女と呼ばれることになるグラディスが、古き神と新しき神の相克に巻き込まれ、やがて季節を正しく巡らせるまで。 1530年代、ヘンリー八世による宗教改革以前のお話なので、英国国教会ではなくカトリックのお話になります。
更新:2021/10/22
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。