※カクヨムWeb小説短編賞2022中間選考通過作品。 風流をこよなく愛する武芸者、榊清十郎は、自由に諸国を巡る風来坊である。 ある時夕立に降られ、雨宿りした桜の古木の下で、気配の読めぬ不思議な女と出合う。 「今からここで荒事が起こる」との女の邪気のない言葉を信じ、古木の上へ避難する清十郎。 果たして、古木に向かって追われ走り来る若い娘と、それを追い回す博徒共が現れる。 助けに入ろうとする清十郎に、女は静観するよう引き留めた。 言われるままにすると、若い娘と博徒達の押し問答が始まる。 その後、清十郎が見た光景とは…… 業と雅が交錯するあやかし物語、いざ開幕なり。
更新:2022/11/30
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