「俺と踊ってくれませんか?」 卒業パーティーの席で、ラッシュフォードはとあるご令嬢に片手を差し出した。 それを見た周りの者達はギョッとした。 何故なら学園に在学中、ずっと彼は幼なじみのそのご令嬢を嫌って、冷たくあしらっていたからだ。しかも隣国からの美人の留学生と付き合っていたではないか! いつ別れ話を言い出すのかと同級生達は思っていたのだ。 それなのに今更どうして? 当然彼女も眉間にシワを寄せ、 「嫌がらせですか?」 と尋ねた。すると、ラッシュフォードは驚いた顔をしてこう言った。 「そんな訳ないだろう。いつものように俺の心を読んでくれ!」 しかし彼女は心の中で呟いた。 『無理です! 貴方への思いは遮断しました……』 ✳ 地震や水害の話が出てきますので、苦手な方はお避けください。
更新:2022/12/29
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変身魔法と心眼の能力のあった第一王女インジェラは、三歳の誕生日パーティーで招待客の内面を見抜いて、その人物にピッタリの動物の名前を付けた。その瞬間、指差しされた人達は動物の姿に変わっていた。 王女は国の平和を乱す者として、辺境地へ隔離された。そんな孤独な彼女を側で守ってくれたのはプレ君だった。 金色の瞳のインジェラは銀色の瞳のプレ君の瞳を見つめながら優雅にゆっくりと踊った。それを眺めていた乳母のロセッタは、 「王女様はまるで王子様と踊っているみたいですね」 と言って微笑んだのだった。
更新:2021/2/19
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ある高名な学者である大学教授が突然亡くなった。 残されたのは天才と称される医学生の兄と、飛び級で学院を卒業したばかりの妹だった。 彼女は大学に入学するつもりだったが、自分の事は自分でと兄に言われたので、今年の入学を諦め、住み込みの仕事を見つけようと思った。 このまま家にいても兄にただこき使われるのは目に見えていたからだ。 職業紹介所へ行こうと家を出ると、そこにはストーカーとなった(元?)恋人が立っていた。 彼はストーカーなんかじゃないと必死に彼女に訴えるが・・・ 二人の(明るい)恋人達と、その背景に見え隠れするある悲しい恋人達の話です!
更新:2021/11/1
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頭脳明晰で馬鹿真面目な王太子と、屈折戦略家の従兄弟である公爵家子息との、婚約者争奪戦! 幼い頃、秘密の地下室に閉じ込められた王子を救い出したのは、歴史好き、歴史オタクの候爵令嬢だった。王太子はそんな彼女にひと目ぼれをした。 しかし公爵子息は、姉に嫉妬して姉を追い落としたい妹と手を組んで、王太子の恋の邪魔をした。 その八年後、卒業式後のパーティーで王太子殿下はとうとう婚約者に理詰めで婚約破棄を宣言する。この日のために準備にはぬかりがなかった筈なのに、初恋の相手である元歴女の思いもかけない反応に、事態は急変し、着地点が見えなくなってしまう。複雑な人間関係の中で、拗れてしまった王太子の初恋は実るのか!!
更新:2021/2/6
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