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作者:塩幸参止

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作:塩幸参止

ドラゴンに転生したら魔王から仲間になれってオファーがきたけど、俺は人間世界で普通に生きていたいんです。

 転生の女神サリーの手によって、人間からドラゴンに転生したロン・カタースタートは「でも人間のころのことを覚えているし、人間の世界で、また普通に生活したい」という理由で人間の姿になり、住んでいた山を下りました  ただ、そこでいきなり魔王サタンとその娘のサターニアに声をかけられました。 「おまえは見所がある。儂の娘サターニアの婚約者にならんか」  断ったら近隣住民を皆殺しにするぞ、的な圧力をかけられ、仕方なしに承諾したロンは、魔王の娘サターニアをつれて王都へ。しかし、そこでも問題が起こりました。王都のサリーナ姫と、サターニアが瓜ふたつだったのです。そこで今度はアーサー王に声をかけられました。 「サターニア嬢は、我が娘サリーナの影武者として働いてもらいたい。ロンはサターニア嬢の婚約者なのだから、同じく、城内で働いてもらおう」  妙な流れで王族と親密になるロン。ただ、さらに事件が起こりました。翌日、サリーナ姫が誘拐されたのです。賊の書き置きした場所へ行き、そこで魔族バルガスを倒すロン。だが、さらに黒幕がいました。宰相ルーファス。彼はただの人間ではなく、やはり、前世が魔族だったのです。 「私はサターニア様を愛していた。ロン、貴様はサターニア様の婚約者だそうだな。では死んでいただく」  なんとかルーファスも倒したロンがサリーナ姫をつれて王都まで戻ると、アーサー王が笑顔で出迎えました。 「そなたの活躍は見ていた。ぜひ、サリーナの婿になっていただきたい。ドラゴンの血が入れば、我が一族は途絶えることなく永遠に続く」 「さようならー」  慌ててロンはドラゴンの姿になって逃げだしました。 「俺は人間世界で、普通に生きていたんだ!」  この話は「カクヨム」、「ノベルアップ+」にも掲載されています。  この話は最後まで書きあがっています。全65話。エタりません。

更新:2023/3/5

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作:塩幸参止

ラーメン屋さん立て直し奮闘記

 ある日、ラーメン好きの高校生、鈴池伸一に、同じクラスの大泉弥生が声をかけてきた。 「鈴池くんって、ラーメンに詳しいんだよね? 仲のいいラーメン屋さんっている? よかったら紹介して欲しいんだけど」  弥生の目的は、自分の姉が経営するラーメン屋にお客さんが入らず、ピンチなので、人気のあるラーメンのつくり方を教えて欲しいというものだった。で、紹介してもらったラーメン屋の店主が笑って言う。 「だったら伸一くんに教わるといいよ。この店の売れているメニュー、ほとんど伸一くんが考えたものだから」  ということで、鈴池伸一が、大泉弥生の姉の、大泉皐月が経営するラーメン屋をテコ入れすることに。 「味以前の経営戦略として、チラシでお客さんをひきつけて、ポイントカードで強制的にリピーター化してもらいます」 「それってあざとい気がして」 「そういう言い方もできますけど、やらないのは愚かしいことなんです。それから味のアレンジですけど、いろいろ考えてきました。スープの試飲をしてもらえますか」 「あ、おいしい」 「これは、実はこれを使ったんですよ――」  次々にラーメンスープの味を向上化させる鈴池伸一。結果、店は大繁盛の大成功を収めた。  そしてべつの日。 「私と付き合って」  いきなり大泉弥生に告白される鈴池伸一。 「俺、そういうの、よくわからないんだけど」 「じゃ、今度は私がいろいろ教えてあげるわね。まずは告白にOKするのよ」  鈴池伸一のラーメン好き人生は、これから違う方向へ転がっていくことになりそうだった。

更新:2021/9/25

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