「彼はきっと、聖人なんだよ。だってほら、いつも杯を持っているじゃないか。あれは多分、神聖なものなんだよ」 「あいつかい? ただの酒飲みだよ。いつも杯持ってるだろ? あれは酒をねだって注いでもらうのに使ってるんだ、俺は見たことあるぞ、ほらあの酒場で……」 「あの男は詐欺師さ。杯に何も意味ないよ。でもあいつは、まるで意味があるみたいに持ち歩いて、それから妙なことばかり言うのさ、そうほら、自分は……なんだっけ?」 「いやいや、私は音楽家! 聖人でも、酒飲みでも、詐欺師でもないさ! ま、人並みにいいことはするし、酒は好きだし、嘘も言うことがあるけれど」 ※2022年9月4日 COMITIA141 無料配布冊子より ※他のサイトでも公開しています。
更新:2022/11/4
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ゴールデン種のハムスター獣人であるチューミィは、第三王子の屋敷で働いていました。 チューミィは主人である王子様のことが大好きです。 第三王子は、獣人がたくさん住む辺境で領主をしていました。彼は薬と魔道具の研究者。獣人の暮らしをよくするように働いています。 彼の中でチューミィは特別な女の子です。 心配しすぎて、ついつい過保護になってしまいます。 今日も、立ったまま寝ていた彼女をお姫様だっこしたら、指を甘噛みされてしまいました。 前歯を立てるのは、ハムスター獣人特有の甘え方です。 「チューミィ……そんなことしても、可愛いだけだよ?」 「きゅっ?」 ハムスター獣人の女の子にデレデレする彼が、彼女を幸せにするお話。
更新:2021/5/19
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