王宮の侍女であるリラは、早くに両親を亡くして孤独な環境で育ったために、あまり感情を表さない娘だった。しかし、いつしか国王と密かに心を通じ合わせるようになった。ところが、ある出来事が起こり、彼女は自分ともう一つの命を守るためにに、王宮がら姿を消した。 それから数年後、国王陛下は三人の妻との間に六人の子供をもうけていた。そしてその子供達の為に開いたガーデンパーティーに、リラは容姿を変え、とある伯爵令嬢のお付きの侍女として現れた。鉄仮面と呼ばれていた彼女は慈愛に満ちた優しい微笑むで子供達を見つめていた。 そしてそれから更に数年後、国王陛下は実の弟である公爵から、驚愕の事実を知らされてたのだった・・・
更新:2021/3/18
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「気に入らないところなんてないよ。嫌いなところもないし、悪いところも何一つとしてない。 でも好きなところもないんだ。君は平々凡々、何一つ秀でるところがなくてつまらないんだ」 とロッド子爵家の息子フィンペシアに結婚話を白紙にされたモニカ=カークスビル伯爵令嬢。 彼女は平然とそれを受け入れた後で、この経緯を両親に一緒に説明して欲しいと、傍に立っていた若者に声をかけた。 「わかった」 地を這うような不機嫌な声を出し振り向いた若者の顔を見て、フィンペシアはサァーッと青褪めた。 その若者はオーランド侯爵家の次男のキール。王都学院の一つ下の後輩で、学院長でさえ一目置くハイスペックなクールビューティな男だった。
更新:2021/5/31
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この国の後継者は、王位継承権を持つ者同士のポイント争いによって決定される。 そして今、この一年の最終種目であるダンス競技会の結果が発表されて、二十数年ぶりの王位継承権争いが終了した。 ポイント争いに勝った第一王子は高らかに勝利宣言した後に、未来の王太子妃をお披露目したが、周りはドン引きした。何故なら、彼には彼をずっと支えてきてくれた婚約者がいたからだった!
更新:2021/3/18
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放課後の学園のカフェテラスで、とある子爵令息が婚約者に対して、婚約解消の事前予告をした。 生徒会役員で公爵令嬢のアリシアは、今月に入って何度も同じような光景を目にしていた。こんなの普通じゃないわ・・・ 彼女は座り込んて泣いている令嬢に手を差し出し、女性の園である生徒会室へと彼女を誘(いざな)った。
更新:2020/12/30
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食堂の女将が、面倒を見ている娘に向かって怒っていた。お前の恋人が美人とデートしていたと。だからもう少し小綺麗にしろといつも言っていてるだろうと。 女将には身奇麗にしていなかったせいで夫に裏切られた過去があった。 それを知っている娘はただ困って苦笑いをしていた…… 若い恋人達と、クズ夫達、そして最低な○○…… 明るいテンポで話は進みますが、最後はダークかも。センシティブな内容が含まれるので、苦手な方はお避け下さい。
更新:2022/1/16
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学生のマーナは、『魔女のため息』と呼ばれる濃い霧に覆われる、どこか陰気臭くて、少々ミステリアスな雰囲気を漂わせている街で、祖母が営む『猫の目』という名のカフェの手伝いをしている。 この街の中心部のビジネス街から一つ入った裏通りには、様々な占い屋を兼ねた、少し変わった趣の飲食店や雑貨屋などが軒を並べていた。 昼食時や終業時間になると、仕事帰りの人々が職場の建物から溢れ出て、ぞろぞろと裏通りの店へと入って行く。マーナの祖母が営業しているカフェもそんな店の一つだった。 マーナはその『猫の目』の常連客のコーゼンに思いを寄せていた。彼の顔の左頬には黒くて酷い傷跡があり、その傷跡には猫の呪いがかかっていると噂されていたのだが……
更新:2021/5/21
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