「三度目の正直? いいえ、362度目の正直です。」 その遭遇率は驚異の99.9%? 休日のホームセンターから始まる物語。
更新:2014/6/17
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思えば、お師匠様は全て端からお見通しだったのだろう。 「未熟者のお前にはこれくらいが妥当だろ」と言い、無造作を装って手渡された『最上級』の魔法杖。ほうき星の如く空を駆ける『最高速』の遣い鴉。高位魔族ですら一滴で怯む『最純度』の聖水。やたらと『高性能』な異空間。 その上、何より、頭の上。 ありふれた栗色のネコっ毛を僅かながらも隠すように、存在感あふれる黒いシルエット。 知るものぞ知る、魔女の黒帽子だ。 譲られた当時こそ、『絶対防御』以外に取り柄などないと思っていたその帽子が、いつの間にやらパックリと横一文字に裂けた時。 そこから、全ては変化し始めたのだと思う。 平穏だった日常然り。 平凡だった運命然り。 ――これは、一人の魔女を巡る『奇縁』によって紡がれる物語。
更新:2017/5/21
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ある日、なし崩し的に魔力を獲得した少女ローリア・フェンネル。 十三歳から魔術アカデミーに通い、何回かの飛び級を経て、王城勤務も三年目。 そんな彼女がある朝目覚めると、鏡におもわず見惚れるほどのブサ猫が映っていた。 「これは……もしや笑うところか?」 果たして失敗の原因はどこにあったのか? その答えを求め、時々隙間に挟まりつつも、個性豊かな友人の力を借りて黒ブサにゃんこは歩き続ける。 これは衣食住の内、『衣』はいらないと割り切った一匹のブサ猫の奮闘記である。 ※全体にコメディー含有。ただし、合間合間にシリアスめいた展開が混ざります。ご注意ください。
更新:2016/7/18
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