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作者:どらぽんず

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作:どらぽんず

佐藤茜のよもやまばなし

 佐藤茜はモブキャラである。  なぜなら、彼女自身の身の上に特筆すべき点がひとつもないからだ。  彼女は普通の家庭に育った。だから、特別な血統をもって新たな力が覚醒することもないし、生い立ちによる暗い過去も存在しない。  しかし、彼女自身が普通であったとしても、彼女の周囲には他の誰よりも、ほんの少しだけ物語性が満ちていた。  彼女はほんの少しだけ目端の利く――運が悪いとも言うかもしれないが――どこにでもいていいモブキャラだ。  今回のお話はそんな彼女の周囲で起こった四つの物語。  <ひとつめの話>  佐藤茜が高校一年生の頃に起こった話だ。  彼女がいつも通りに登校すると、どうやらクラスの少年一名、少女二名の間で仲違い――修羅場というやつが発生したらしい。  少年は、彼女にこの件について相談したいと申し出る。  彼女は相談に乗り、そして、相談に乗る姿を見た少女二人から呼び出しを受ける。少女達の勘違いを訂正した後、少女たちとメールアドレスを交換する。  そして翌日、学校に登校するとメールが入り、彼女は問題が解決したことを知る。  <ふたつめの話>  佐藤茜が中学一年生の頃に起こった話だ。  彼女は学校で化物に突然襲われた。しかし、一組の少年少女に助けられる。  助けられてから数ヶ月後に、彼女は二人の窮地に遭遇する。化物と会話をして、どうにか見逃してもらう。  そして、互いに命を救ったことをきっかけとして、彼女は二人と友人になる。    <みっつめの話>  佐藤茜が高校生の頃に起こった話だ。  彼女はある日の就寝後に、夢の世界に迷い込む。  夢の世界では、一人のナビゲーターが待っていた。  彼女はナビゲーターと夢の世界を回り、現実世界に戻る。  そして、彼女は夢の世界で過ごした時間を記録する。  <よっつめの話>  佐藤茜が中学三年生の頃に起こった話だ。  彼女はある日の放課後に複数人の生徒に呼び出され、謂れのない暴言を吐かれる。  翌日、彼女が登校すると、机や椅子に落書きをされていた。  イジメが始まったことを知った彼女は、数日の時間をかけて証拠を揃えて、学校やイジメ主犯格に対して制裁を実行する。 ※pixiv:どらぽんずにて同名で公開中 ※2017/9/6~:描写を書き直したものを上げ直しています。

更新:2015/3/28

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