ディエム侯爵家には双子の姉妹がいた。 一人が私のことで、もう一人は私と全く似ていない妹のことだ。 両親は私が良いところを全部持って生まれて来たと言って妹を笑っていたから、そんな事はないと、私が妹をいつも庇ってあげていた。 だからあの時も、私が代わりに伯爵家に嫁いで、妹がやりたいことを応援したつもりでいた。 それが間違いだったと気付いたのは、夫に全く相手にされずに白い結婚のまま二年が過ぎた頃、戦場で妹が戦死したとの知らせを聞いた時だった。 妹の遺体に縋って泣く夫の姿を見て、それから騎士から教えられたことで、自分が今まで何をやってきたのか、どんな存在だったのか、どれだけ妹を見下していたのか思い知った。 *カクヨム、アルファポリスでも公開しています *短編版はバッドエンドです。こちらはハッピーエンドとなります
更新:2023/12/14
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ろくでもない人生だった。 生まれた時から疎まれて。 唯一優しくしてくれたのはおばあちゃんで、でも、引き離されて。 利用するだけ利用されて、皇妃という名の生贄として差し出されたその夜に皇帝は殺された。 今度はもろとも復讐されて娼館に売られるらしい。 おばあちゃんと田舎で静かに暮らしていたかったのに…… え?いいの? *性描写(微)・残酷描写あります *カクヨム、アルファポリスでも公開しています
更新:2023/3/1
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*以前公開したものの書き直しです 国王陛下には愛する女性がいた。 彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。 私は、そんな陛下と結婚した。 国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。 でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。 *アルファポリス・カクヨムでも公開しています
更新:2023/1/19
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*ヒロインがアンハッピーエンドを迎えます。 幼なじみの令嬢との婚約を解消して、新たに聖女と王太子が婚約した。といった騒動があった事は私には関係の無いことだと思っていた。 ドンドンと扉を叩く音が聞こえ、薬草を調合する手を止め、エプロンを外しながら玄関に向かった。 こんな森の中の辺鄙な場所に誰がきたのかと、首を傾げながら取っ手を掴んだ。 そもそも、人避けの結界を張っているのに、そんな場所に侵入できるのは限られている。 カチャっと扉を開くと、予想通りの人の姿を認めた。 「エカチェリーナ、助けて!」 開けるなり飛び込んで来たのは、この国の王太子と婚約したばかりの聖女、ヴェロニカさんだった。 コテンと首を傾げた私に彼女が頼んできたことは、第二王子を救うことをだった。 彼女に同行して、城で私が見たものは………… *アルファポリス、カクヨムでも公開しています。
更新:2022/10/21
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聖女として生まれ、幼い頃から共に過ごした王太子様とは信頼関係を築けていたと思っていた。 それがある日、突然婚約破棄され、即日国外追放処分となった。 失意の中、父親からの命令により親戚を頼って他国へ向かった私に、予想もしなかった報せが届いたのは目的地に着いてすぐのことだった。 母国が帝国と魔王の連合軍に占領されたと。 そして、さらなる報せは、王太子を含めた王族が処刑されたということ。 それを聞いた私は……… ※エンド補足:ハッピーエンドだけど、大団円というわけではないです。 ※近親相姦の要素があります。性描写はありません。 ※アルファポリスでも公開しています。 [二番目の精霊王]
更新:2022/10/19
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*後味が悪い部分があるかもしれません。 *ヒロインはハッピーエンドとなります。 私と王太子殿下は、光栄にも幼なじみと呼べる関係だった。 まだ私達が子供だったあの日、私の領地に遊びに来ていた殿下は、異変を感じてそれを見に行った。 黒い瘴気が殿下に突然襲いかかった時、咄嗟に庇って、それを私が全身に浴びた。 それから私は寝たきりの生活を余儀なくされることになった。 治療のために城に滞在して、責任を感じた殿下は私を婚約者とした。 王太子殿下を愛しているかと問われれば、私の初恋のお相手だった。 だから今は、家族と同等にと答える事はできる。 聖女と新たに婚約した彼の幸せを願えるくらいには、気持ちの整理はできていた。 だから、幸せになってほしかったのに…… *アルファポリス、カクヨムでも公開しています
更新:2022/10/10
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