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作者:月親

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作:月親

追放聖女は奴隷を天才薬師に仕立てる

異世界召喚された夏葉は、その直後『聖女に寄生して甘い汁を吸おうとしている不届き者』として森へと追放された。二人いた転移者のうちどちらが聖女なのかという議論もなく、即断で。 しかし、一人になった後にステータスを見てみれば、夏葉のクラスは聖女となっている。そんなどこかで聞いたことがある展開に、夏葉はそのうち連れ戻される可能性が高いと考えた。隠そうとしても何らかの事件が起こるなりしてバレてしまうまでがテンプレだと。 そこで夏葉は能力自体は隠さない方向で考える。表向きは自分以外の者が能力を使っているように見せかければいい。そうすれば、秘密と人の命を天秤に掛けるなんていうありがちな葛藤も万事解決。自分もチートで稼げてホクホクだ。 隠れ蓑の役割を担ってくれる人材を、高級奴隷商から購入した夏葉。ロシェスという名の奴隷は、エルフなのに魔法が使えない変わり者で冷遇されていた。 本人もそのことで気後れしていたが、夏葉は逆に奇跡の力を使っても「使えてしまうかも」と思わせるような貴重な人材だと彼に伝える。 そして当初の思惑通りロシェスを天才薬師として仕立て上げ、その裏で奇跡の力を行使していた夏葉だったのだが―― ※この作品は、『カクヨム』サイト様でも掲載しております。

更新:2024/5/10

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作:月親

一日3分だけの聖女と余命3ヶ月の騎士

異世界トリップをした当日にガラリア国王の病を治療した白波由麻は、聖女として城に迎えられた。 聖女の力とは、『この世界に在るものを描くとそれが具現化する』というもの。 しかし由麻は、歴代の聖女と比べ能力が劣っていた。一日に一回、それも3分間しか奇跡を起こせない。そのためその能力は有事の際にのみ使われることになり、由麻は待機という名の軟禁状態となっていた。 そうして半年が過ぎた頃、由麻は初めて国王に呼ばれることになる。有事が起きたのだと身構えた由麻。だが国王からの要望は、とある騎士を見舞ってほしいというものだった。 聞けば呪いに侵されており、余命幾ばくもないという。そしてその騎士とは、異世界に来てしまった由麻に最初に手を差し伸べてくれたエイナードその人だった。 呪いは聖女の奇跡でも解けないことは周知の事実だった。何故なら、呪いを解く薬がこの世界に存在しないから。だから呪いは聖女の奇跡を以てしても、解くことが叶わなかった。 「エイナードの願いを叶えてやって欲しい。この冬の季節を越せないだろうエイナードに春の花や夏の食べ物を与える、その程度で構わない」 国王の命からも、彼の死が免れないものだということが伝わった。 由麻はエイナードの邸を訪ね、動物好きな彼が希望する動物を具現化させていった。 そんなある日、由麻は意図せず神話にしか登場しない架空の動物を具現化させてしまう。 そこに由麻は光明を見出した。 神話に『万能薬』なるものが登場すれば、自分はそれを具現化させることができるのではと――

更新:2023/9/18

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作:月親

竜の花嫁 ~夫な竜と恋愛から始めたいので色々吹き込みます~

前世で恋愛結婚に憧れたまま亡くなった美愛(みあ)が転生したのは、アルテミシアという美少女だった。 アルテミシアが生まれた世界は、ファンタジーな異世界。オフィスラブな物語が大好きだった美愛は世界観にがっかりするも、村長の養女である今世なら結婚はできそうだと思っていた。 ところが、その村長である叔父から言い渡された結婚相手は『湖』。旱魃の雨乞い儀式にて、湖に住む水神の花嫁になれという。 結婚という名の生け贄にまさになろうとしたそんなとき、アルテミシアの前に一体の竜が現れた。 竜は番であるアルテミシアを迎えに来たという。 今度こそ憧れの結婚ができるのではと思ったアルテミシア。それは思い違いではなかった。なかったが、いきなり手籠めにされかけた。 アルテミシアはシナレフィーと名乗った竜に提案した。恋愛から始めませんか、と。 その提案に、面白そうだとシナレフィーは乗ってくれた。さらに彼がアルテミシアに付けた愛称は、奇しくも『ミア』だった。 シナレフィーを前にアルテミシアは考える。アルテミシアは考える。人間のデートを知らない彼なら、何でもやってくれるのではないかと。そう、恋愛物語でしか見ないようなベタ展開も。 よし、色々シナレフィーに吹き込もう。アルテミシアはそう思い立ち、実践することにしたのだが―― ※この作品は、『魔王の花嫁 ~夫な魔王が魔界に帰りたいそうなので助力します~』に登場するシナレフィー&ミア夫妻の馴れ初め話ですが、単体でも読めるようになっています。 ※この作品は、アルファポリス様でも公開しています。

更新:2021/9/30

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作:月親

魔王の花嫁 ~夫な魔王が魔界に帰りたいそうなので助力します~

沙羅は『勇者の花嫁』として異世界召喚された。花嫁とは名ばかりの生け贄として。 勇者に伝説の剣らしきものまで登場。まるでRPGのよう。 勇者が敵なら魔王は味方。ゲーマーな沙羅はそんな自棄っぱちな考えで魔王に助けを求めた。 まったく期待していなかったはずが、本当に助けに来た魔王。 さらにどうしたことか、今度は魔王ギルガディスが『沙羅は俺の嫁』発言。しかもこちらはちゃんと妻として。 初っ端からスキンシップ過多気味なギルガディスを筆頭に、魔王城の住人は何だか皆フレンドリー。 住人どころか、魔王城そのものまで沙羅が過ごしやすいようにと心を砕いてくれる始末。 そんな彼らの計画を聞けば、魔界に帰るつもりだとか。勇者と魔王のドンパチすらやるつもりのない、どこまでも平和な魔王軍。沙羅も発現したゲームシステムなスキルを使って、その計画を手伝うことに。 真っ直ぐな愛情をくれるギルガディスに、絆された部分もあるけれど、気が付いたら恋をしていた。 彼が言うには、魔界経由で沙羅は元の世界に帰れるらしい。でも今はもう、彼の傍にいたい。 ギルガディスの悲願を叶え、魔界で彼と幸せに。そんな未来を描く沙羅だったけれど―― ※この作品は『アルファポリス』様に加筆修正版を掲載しています。(大きな変更点はありません)

更新:2020/12/25

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作:月親

転生したら悪役令嬢未満でした。

菫が転生したのは、前世でプレイしていたファンタジー系乙女ゲームの世界だった。 ゲームが始まる学園の入学式で記憶が戻るという、テンプレ展開から始まった悪役令嬢ヴィオレッタの人生。しかし菫は、この悪役令嬢が悪役令嬢未満なことも思い出す。 ヴィオレッタは菫が推しだった攻略対象、リヒト王子の筆頭婚約者候補。そのためリヒト王子のイベントで、ちょいちょいその姿を見かけるキャラであった。 だが見かけるだけ。あくまで見かけるだけ。ヴィオレッタは作中でまったくヒロイン――モニカに絡んでこない。意地悪は当然、嫌味や悪口も一切言ってこない。 空気のように存在し、あげくリヒト王子ルートのラスト付近では、「自分も好きな相手がいるから身を引く」とさっさと退場する始末。 菫は思った。ヴィオレッタには、悪役令嬢にありがちな断罪回避のための画策や破滅の恐怖に怯える必要がない代わりに、改変するべきストーリー自体がないのだと。つまりヴィオレッタになった自分が彼の筆頭婚約者候補から外れるのは、不可避なのだと。 それならいっそ、ヴィオレッタが口にした「好きな相手」とやらを探してみようか。 そう考えた菫だったが、モニカと恋愛が始まるはずのリヒト王子の様子が、どうもおかしくて――? ※この作品は、アルファポリス様でも公開しています。

更新:2021/11/16

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