僕の故郷には、狼の言い伝えがある。 東京から、帰郷したその日は十五夜。 まんまるなお月様が登る夜。銀色の狼様に会った。妖艶な、狼の姉様に。 「ここに人の子が来ることは、久しく無かったのう……かかっ」 彼女は艶やかな銀の髪の先から湯を滴らせ、どこか愉快げに笑っていた。 僕は、幻想物語が大好きだ。でもまさか、そんな僕がその幻想物語の登場人物になるなんて……夢にも思っていなかった。
更新:2019/10/1
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大規模地殻変動で崩壊した世の中。 その体に『怪物』の因子を宿しているにもかかわらず自由気ままに暮らしていた元少年兵の青年がいた。 そんな中彼は過去に生き別れた幼馴染と数年越しに再会する。 ただの一般人だった幼馴染は生き別れた先で優秀な兵士となり、二脚機甲(ロボット)兵器の操縦士となっていた。 彼女に運ばれ現代のノアの方舟と呼ばれる海上都市へ向かわされた青年は……。 気がつけばその都市で最底辺の民間軍事会社に雇用されていた!! そこに同じ『怪物』の因子を持った方舟最強の守護者たる白髪褐色肌の少女も加わり、とにかく生きていくため働く事に。 オーバーテクノロジーが溢れる海上都市でのSFアクションファンタジー。
更新:2021/8/9
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