シュルク国辺境の村に暮らす青年アステルは、養母の喪が明けると同時に、「実の両親を捜せ」という遺言に従って旅立った。 旅のお供は喋る白猫、珠白(シュハク)。白猫が言うには、アステルは隣国ウル皇国の行方不明の太子で、珠白の正体は白龍であるらしい。だが、そんな荒唐無稽な話があるかとアステルはまったく信じていない。 とはいえアステルには養父母に拾われる以前―――十年前より以前の記憶がなく、実の両親の手掛かりもないので、とりあえず珠白が言うウル皇国を目指してみることに。 辿り着いた皇都でアステルは、龍の封印のために半ば囚われている青年ヒノトと、彼に仕える少女フユに出会う。その一方で、皇都には黒龍による脅威が迫っているのだった。
更新:2015/9/27
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