「は? なんで筋トレとか始めちゃってんの? キモいんだけど? やめてくんない?」 義理の妹、楓(かえで)は俺を毛嫌いして虐げてくる。 でも俺は決めたんだ。虐げられるだけの人生にサヨナラを告げるって。 だから勇気を振り絞って、生まれて初めて言い返した──。 「筋トレの邪魔だから出てけ。ハウスッ!」 「え……。お兄ちゃん……? どうしたの?」 「うるせえ! 返事はワンッて言え! ハウスッ!」 「……わ、ワンッ!」 「よし。四足歩行でハウスしろ」 「ワンワンワンッ!」 あれ……。何か間違えているような気がするのは、気のせいかな?
更新:2022/7/25
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小学三年生まで『ガキ大将』として名を馳せた俺は、二度の転校を経てぼっちで陰キャの『ガリ勉メガネ君』になった。 そして高校の入学式。ガキ大将時代に喧嘩の限りを尽くした宿敵にして初恋の相手を偶然にも見つけてしまう。 彼女は絶世の超絶S級美少女に変貌を遂げていて、ガリ勉メガネ君の俺が声を掛けていい雰囲気ではなかった。 結果、声を掛けることなく1年が過ぎた──。
更新:2024/1/10
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「おい、うるせーぞ負け犬!」 恋に敗れ、やるせない想いを屋上で叫んでいると、突如として──。彼女は現れた。 「うるせーつってんだろうがァ! こんの負け犬がァァ! 黙りやがれ!」 小さな見た目に反して、とっても愚かな言葉を使う女の子。 「情けねー男。あーあ、ほんっとに情けねーったらありゃしねぇよ! 負け犬の遠吠えほど惨めなものはねぇっての! 失せろよ負け犬。わたしの視界から消えろ! 三秒以内に!」 うん。さすがに酷くない? 初対面で普通、ここまで言う? どうやら少し、わからせてやる必要があるようだ。 ※カクヨム先行で投稿しております。
更新:2023/11/10
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