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作者:富良野 馨

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作:富良野 馨

辺獄のパンドラ

【講談社NOVEL DAYSにてリデビュー小説賞受賞・2020年4月 講談社タイガより『真夜中のすべての光』と改題・改稿して上下巻にて発売です】最愛の妻・皐月を突然の事故で失った彰は、鬱々とした日々の中、道端で手渡された「『パンドラ』で未来のバカンスを!」と書かれたチラシに目を止める。 そのシステムは、何十年も前から国家を越えて進められている恒星間移住研究計画のひとつで、長期移動の間に低活動下におかれる人々の脳の劣化を防ぐ為、ヒトの意識を仮想空間に繋ぐ、という試みで設計されていた。 研究費の獲得と仮想空間での現実の人間の反応を研究する為、研究者達がつくったリゾート専用の巨大な仮想空間、それが『パーソナル・ドリーム・ライフ』――『パンドラ』。 学生の頃、当時恋人だった皐月と二人でその初期実験に参加していた彰は、ある決意を秘めて『パンドラ』に入り、ひとりの人工人格の少女と出逢う。 完全に失ったものを取り戻す為、彼は今、仮想と現実の端境へと足を踏み入れる――。(著作権者・富良野 馨) ※カクヨム・NOVEL DAYSにも掲載しています ※なろうに掲載していた『雨音は、過去からの手紙』(旧題・雨に似たひと)マイナビファン文庫より書籍化しています ※他作品『世界の端から、歩き出す』2018年12月にポプラ社さんのポプラ文庫ピュアフルより書籍化しております  

更新:2017/12/24

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