かつて王子の婚約者でもあったセシリアは、謂れのない罪を着せられ、処刑される。 赤く染まりゆく視界の中で、叫び声や怒声、そして婚約者だった男の「殺せ!」という声が響き渡った。 前世で相手を虐げた――覚えてさえいない恨みによって、セシリアは涙を零すことも、声を出すこともできない体になっていた。 死んでいるのに死んでいない、それがセシリアにかけられた呪いだった。 ※主人公が理不尽な目に合います。ご注意ください。
更新:2021/1/25
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「君との婚約を破棄させてもらう!」 ぷるぷると震える指を突きつけて、顔を真っ赤にさせながら涙目で宣言しているのは、可愛い顔がお姉さまに大人気なこの国の第三王子だ。 ――そして、私と話したことは一度もない。 私の幼馴染はどうしようもないほどの、馬鹿だ。
更新:2019/11/21
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レティシア・シルヴェストルはちょっと変わった子供だった。誰も知らないことを話し、誰も見たことのないものを語る。 それが前世の記憶によるものだと知ったのは五つのときだった。 未来の自分がお伽話に出てくる悪い魔女のような――いわゆる悪役令嬢になることを知り、夢見る少女だったレティシアは泣いて泣いて泣いて泣きわいた。 泣き続けた結果、レティシアは開き直った。 王妃の座にはつきたくないし、好きでもない相手とも結婚したくない。 我儘なレティシアが悪役令嬢を目指していたはずが―― ※流血表現、残酷な描写、人死になどがあります。 他サイトにも掲載しております。
更新:2019/12/28
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