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作者:七夜かなた

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作:七夜かなた

恋人は謎多き冒険者

マリベルは回復術士兼ギルドの受付嬢。小さい頃に母を亡くし、一ヶ月前にギルド長だった父が亡くなり、ひとりぼっちになった。 更に追い打ちを掛けるように、恋人だと思っていたエミリオが親友のプリシラと付き合っていて、自分が浮気相手だったと知り、ついお酒を飲み過ぎた。 二日酔いに目覚めると知らない部屋にいた。部屋にはC級冒険者のフェルがいた。 取り敢えずマリベルが酔いつぶれたのを介抱してくれただけのようだが、マリベルがいたのは街一番の高級ホテルのスイートだった。 彼は一体何者なのか。 聞けばマリベルの父と昔からの知り合いだったようだが、それ以上多くを語らなかった。 しかもどうやらマリベルは酔った勢いで彼につきあってくれと言ったみたいだ。 お酒の上のことだと一度はなかったことにしてほしいと言ったマリベルだったが、次の日、目の前にプリシラが現われエミリオと結婚することを告げた。 おまけにマリベルがエミリオにつきまとっていたかのように話す。 そこへフェルが採取の難しい薬草の束を持って彼女の前に現われる。冒険者としては中級だが、顔の良い彼は密かに注目されていたが、女性には塩対応だった。 マリベルはプリシラについフェルと付き合っていると言ってしまった。 そこからマリベルはフェルと表向きは恋人になったが、彼はC級とは思えない実力の持ち主だった。

更新:2024/3/19

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作:七夜かなた

持っていたのは魔力でなく霊力でした

瀬能 陽妃(あきひ)は日本生まれの日本育ち…だった。 人と違うのは霊能力があること。 でもずっと、彼女を護ってきてくれた守護霊に突然異世界ガーネジアに連れてこられた。 そこは魔法が存在する世界。そして彼女の魂はここから来て、守護霊はこっちの世界のお父さんだった。 彼女はある理由から、母のお腹に宿った時に命を狙われ、両親は持てる魔力を駆使して、地球に飛ばした。 彼女はこの世界の父と、その父の生家で使えていた使用人を式として従える。 黒髪黒目のはずだった彼女の髪は、夜になると薄紅色の髪になる。こっちの世界の母と同じ色。 この髪色になるのは自分の霊力で張った結界の中と夜だけ。 そして、彼女この世界では魔法が使えなかった。使えるのは霊力だけ。 彼女が命を狙われる理由とは? 一年が経ち、異世界にも慣れてきた彼女は、霊能力を使って占い師を営んでいた。 有名になりすぎて、とうとうお城から呼び出されて、王子様の運命の相手を占いで探して欲しいと頼まれたけのだが・・ 通常は王の息子や血族が王位を継ぐ。この国の王族はちょっと変わっていて、王族の伴侶を示す魔法の花が王宮に咲く。月宮という宮殿の庭に咲く花は、王太子妃となる者の髪色の花弁と、瞳の色の花芯を持つ。その伴侶を得ることが出来た王の治世は安泰すると言われる。 第一王子マリオン、第二王子リュシオンの父はその伴侶を得ることが出来なかった。適切な時期に主を迎えることが出来なければ、そのうち花は枯れてしまう。それが何代も続くと魔獣が多く出没したり天災が起きたりし、国が荒れる。 花が咲いてから一年、彼らはずっと探していた。 そしてわらにも縋る思いで陽妃が扮する占い師を訪れた。 彼らに会った時、陽妃は彼らにまとわりつく黒い影を見た。そして彼らに頼まれ月宮の主の所在につて探ろう賭したとき、それを拒むかのような事件が起った。 その後怪異の正体を突き止めるため、陽妃は王宮へ赴く。 王宮には七不思議のような現象があり、そのひとつひとつを調べていくことにしたのだが、またもや怪異現象が起り、彼女の髪色が薄紅色だということを知られてしまった。 しかし、瞳はまだ黒いまま。 そして怪異を調べていく内に、彼女は自分の命が狙われてた原因を知る。

更新:2022/12/23

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