大学一年生の僕は学校からの帰り、電車の中で女装を始める男子高校生を目撃する。怒りを感じた僕は衝動的に彼をトイレで水浸しにして逃げるが、そこに忘れた電車の定期を奪われてしまった。志波群像と名乗った高校三年生の彼が言うには「明日一日、俺に付き合ってくれたら定期を返す」とのこと。どうやら僕の定期を奪った群像は、女装趣味を持つ以外にもかなり厄介な人物らしい。 ※感想にネタバレ含みます ※本文修正しました(2016年7月3日)
更新:2015/10/27
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
十歳の少女、七竈は兄の柾と柊と一緒に夜の夏祭りに出かけた。そこで怪しげな男が売る《アルタイルの子供》という名前の商品と出会う。それは人肌のような温度で、小さく脈打っているように感じられる不思議な卵だった。神社での参拝を済ませた後に兄達とはぐれてしまった七竈は、再び男の露店を通りがかり、《アルタイルの子供》を盗もうとしたらしい少女を見かける。
更新:2016/6/6
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
十二歳の少女・淡雪は晴れた祝日だというのに機嫌が悪かった。両親がそろって勤め先に呼び出され、もうすぐ二歳になる弟・真白の面倒を見なければいけなくなったからだ。なかなか泣き止まない真白をすぐに泣き止ませることができるのは飼い猫であるオシキャットのナッツだけ。しかし今日はそのナッツまでもが見当たらない。ナッツを探しに真白を背負って外に出た淡雪が出会ったのは、見知らぬ西洋人の少年だった。
更新:2014/6/22
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
冬休み明けの黄昏中学校に、異国の転校生がやってきた。イタリア人の血を半分持った少年アザミ・カンタレッラは天使と見紛うかのような美貌ですぐに注目を集める。しかし彼はその美貌に反するように残酷で意地悪な性質をしていた。たちまちクラスメイトから距離を置かれ始めた彼の面倒を見るのは「学級委員長でイタリア語検定四級取得者」である私、安居院つゆり一人だけ。けれどもカンタレッラと過ごすうちに、彼が私に見せる素顔は残酷で意地悪な面ばかりではないことに気づく。 ※他サイトにて掲載した作品に加筆修正したものです
更新:2014/5/26
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
「蝶が薔薇から離れるな」 黒髪に黒い瞳という非常に珍しい容姿の孤児、棗。孤児院を脱走した彼女が行き倒れかけていたところを拾ったのは《男爵ホテル》の支配人フェンネルだった。生まれつき痛みと性的な快楽を感じない棗は男娼館を兼ねるそのホテルで新しい生活を送りながら、夜を歩くことを何よりも楽しんでいた。十五歳になったある冬の日、棗は同級生で市長の息子でもあるハーツイーズに自分の体質を知られてしまう。それをきっかけに今までお互いを意識することがなかった二人は、凡人には理解できない奇妙な関係になっていく。
更新:2014/9/26
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。