バカな科学者の話をしよう。 出会ったのは大学の研究室。いつの間にかそこにいることが当然になっていた「あいつ」との日々。 でも、彼を失うことになった時、喪失に耐えられなかった科学者は一つの考えに辿り着いてしまう。 もう帰ってこないなら作ればいい。 さあ、死なないあいつを作ろうじゃないか。 ハチノスさん(http://alveare.xxxxxxxx.jp/)からお借りしたお題小説になります。 なお、FC2小説にも同じものを掲載しております。 家紋 武範 様の「隕石阻止企画」参加作品です。
更新:2016/11/20
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母の葬儀を終えて実家へと帰ってきた俺は机の上に1枚のメモ用紙が置かれていることに気付いた。 そこには母の文字でこんな言葉が書かれていた。 「かくれんぼする人、この指とまれ」 こんなメモ置いてあっただろうか。 そんなことを考えているとどこからか声がした。 『もういいよ』 それは確かに母の声だった。 夏のホラー2021参加作品です。
更新:2021/7/8
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私、裏野ハイツの大家をしている裏野と申します。少しでも住みやすい場所である為、私は時々、それぞれのお部屋の様子を伺いに参ります。 さて、皆さま、幸せに暮らしていらっしゃるでしょうか。 夏のホラー2016参加作品になります。
更新:2016/7/31
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ぼくがこの観覧車に閉じ込められてどれくらいの時間がたったんだろう。 ぼくにできることは観覧車をゆっくりとまわすことだけ。 ぎしぎしとさびついてきしむ観覧車のてっぺんで、暮れていく死んだ遊園地を見下ろしながら、ぼくは今日も変わってくれる人をさがしている。 夏のホラー2017参加作品になります。
更新:2017/7/21
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夏。父が死んだ。 火葬場で喪服に身を包み涙を流す母の横で、私は一滴も泣くことが出来ないでいた。 私の父は30年前に死んだ。 誰も信じてくれないが、私が10歳の時、亡くなった。 火葬炉に入れられていく父の棺を見ながら思う。 私の父は「誰か」のまま亡くなったのだ。 夏のホラー2017参加作品になります。
更新:2017/7/6
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高校に入学した私は小学校の時の友達、千尋と同じクラス・隣の席になった。 入学式。びっくりした顔をした後、嬉しそうに笑って私の名前を呼んでくれた千尋。 平和な時間だった。でも、それも短い平和だった。 教室に集まった生徒たちがまずすることは携帯電話を取り出すことで。 SNSやってる? グループ作ろうよ。 飛び交う言葉は私たちのところにもやってきた。 すぐに携帯電話を取り出した私に対して、千尋は小さく消えそうな声で言った。 「ごめん、私、携帯持ってないんだ……」 私は思った。 ああ、異なりになってしまう。 教室と言う場所は見下すのが大好きなのに……。 ハチノスさん(http://alveare.xxxxxxxx.jp/)からお借りしたお題を使った小説になります。 なお、FC2小説にも同じものを掲載しております。
更新:2017/8/28
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季節を司どる女王様が塔に入ることにより、季節が廻る国。でも、今は冬の女王様が塔から出てきてくれない為、中々春が訪れません。 春の女王様と交替させるため、たくさんの人々が贈り物を持って訪れますが、どれも女王様の心に届くことはありませんでした。 しかし、人々の心が諦めに満ち始めた時、塔に一人の少年がやってきます。少年は入り口で足を止めると、雪だるまを作り、道の両端に並べてはそのまま帰っていきます。次の日も次の日も少年はやってきて雪だるまを作って帰っていきます。 冬の女王様は少年とお話をしたくなりました。 少年は一体何をしているのでしょうか? 冬の童話祭2017参加作品になります。
更新:2016/12/15
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出会ったのはCD屋さん。好きなバンドの新曲に同時に手を伸ばして同時に譲った。それから自然と付き合うことになった。彼は売れないミュージシャンで私は彼の恋人だった。 黒森 冬炎様の『劇伴企画』参加作品です。
更新:2021/6/1
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