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作者:雨世界

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作:雨世界

さようなら、夏。

 突然、自分の前から姿を消した親友、天才木戸遥のあとを追ってはるばる世界の果てにある巨大なドーム状の研究施設までやってきた無鉄砲で世間知らずの十五歳のお嬢様、瀬戸夏は、そこで遥と再会し、そして一人の人工進化研究によって生み出された実験体である白い女の子と人工知能で作られた不思議な白いクジラと出会った。  突然の夏の二日間の滞在を経て、二人は『ある一つの結末』にたどり着く。    長編作品 第一作目  この世界は全部が全部偽物なの。  じゃあさ、全部が偽物の世界の中で、私たちだけが本物だね。 「遥。いる?」  そう声をかけると、「なに?」と言って、教室の中から返事が返ってきた。  遥は窓際のところに立っていた。  そこから窓を開けて、教室の外に広がる青色の空をじっと、一人で眺めていた。遥の目はいつもと同じように、孤独な色をしていた。  遥の目には、ほんのりと空の青色が残っていた。  そんな遥の目を見て、夏はどきっと、自分の心臓の鼓動が高鳴るのを感じた。 「なんだ、夏か」  ぼんやりとした表情で遥は言う。

更新:2024/4/29

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作:雨世界

いじわるな魚と迷子の星

 姿を消してしまった少女、山田海を救うために変わった相棒『魚』と一緒に森にやってきた本田星は、そこで一人の少年と出会った。少年の名前は葉山澄と言った。澄は自分のことを森の門番だと名乗り、星と一緒にいなくなった海を探してくれると言った。星はその申し出を受けて、澄と二人で海を探しに、森の奥へ奥へと進んでいく……。  長編作品 第二作目  演劇 迷子の星(あなたを救う、……ううん。違うな。このお話は、あなたに私が救われるお話)  見上げる冬の星空はとても美しかった。都市で見る空の何倍も美しい。たくさんの星が夜空で輝きを放っている。空はいつもよりも高く、空気は透明だった。  そこには巨大な月があった。白く輝く美しい球体があった。その球体に星の目は釘付けになる。明るい夜。とても素敵な予感がする夜だ。  森は濃い緑色の葉を生い茂らせていた。木の幹は太くて大きい。大地は焦げ茶色。そこには一本の獣道がある。数日前に雨でも降ったのか、森の草木は水気を帯びている。霧のような白い靄が浮かんでいる場所がある。  吐く息は白く、空気は凍えるように冷たい。今は冬だ。そういえば私が海と初めて出会った日も、こんな寒くて暗い冬の日だった。そんなことを本田星は久しぶりに思い出す。

更新:2024/4/27

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作:雨世界

先輩。両手に花ですね。

 真面目な生徒会長をしている高校生の日向明里は、生まれて初めて恋をした。(そのせいで、生徒会メンバーにびっくりされる) 卵 らん  恋愛短編連作集  長編作品 第三作目  時間は、本当にあっという間に過ぎていくね。……一日も、一年もあっという間だった。……きっと君がいないからだね。  日向明里は恋に憧れていた。 「では、生徒会を始めたいと思います」  お嬢様学校である学院で生徒会長を務める明里は、そんな声で生徒会を開始した。  しかし、五人いる生徒会のメンバーの中で、真面目に生徒会を運営しようと考えているのは、生徒会長である日向明里一人だけだった。 「ねえ、明里。今日はもう生徒会やめにしない?」  副生徒会長である平結衣がそう言った。 「私、このあと、仕事があるんだよね」 「仕事って、アイドルの仕事?」  生徒会書記の山里椛が聞く。 「そう。だから、あんまりのんびりできないんだよね。長引くようなら、途中で抜けさせてもらうから。私」 「結衣がいなくなるなら、私も帰ろうかな?」  うーん、と大きな背伸びをして、生徒会庶務の深田早苗が言う。 「真由子はどうする? 一緒にどっかよってく?」 「ううん。私は生徒会に残るよ。読みかけの本があるし、それを読んでる」と生徒会会計の小島真由子が、本を読みながらそう言った。  「なんで生徒会室で本を読むのよ?」 「ここ、すごく静かだから」本から顔を上げずに真由子は言う。

更新:2024/4/24

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