民話や童話などは、時のモラルや価値観によって物語が改竄され、結果として物語が伝えたかったテーマが失われてしまう、と言ったことがよく起こります。 「かちかち山」もその一つで、この国に奇跡的に残っていた、名状しがたき怪物との恐るべき戦いを描いた太古の物語も、大幅にその姿を変えてしまいました。 題名も同様で、地方によっては古くは「ぼうぼう山」と言ったそうですが、そちらの方が事実に則しておりまして、更に旧い時代……物語の基となる、あの忌まわしい事件が起きたハイパーボリアの地では、「いあいあ山」として伝えられていた様です…… ※以前、冬の童話祭に投稿した作品に寄せて頂いたコメントから着想を戴きました。
更新:2018/3/28
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「真実の愛を見つけた」と言って婚約破棄をし、退位宣言までした王太子殿下は、数日後に国境近くの村の宿屋で撲殺死体で発見された。しかも全裸で。 事件は国を揺るがす騒ぎになったが、王太子は駆け落ちの最中に何者かに殺害されたと言う事になり、犯人も真実の愛の相手も判らないままに事件は忘れられて行った。 しかし婚約を破棄されたミネット嬢は、王太子の幼馴染みのタチアナ嬢がその真実の愛の相手であり、彼女が事件に何か関係しているか、あるいは犯人では無いかと疑い、今は王都から遠く離れた辺境の別荘で、独り静かに暮らすタチアナ嬢の元へと単身乗り込んだのだった。 そこで、タチアナ嬢の口から語られた事件の真相とは……
更新:2021/2/2
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お金持ちのお嬢様みたいな暮らしを夢見た新米冒険者の少女シネルは、一攫千金を求めて初めて挑んだ地下迷宮で不注意から落とし穴に落ち、真下にあった魔剣に貫かれて死んでしまった……ハズが魔剣の力でゾンビとして甦ってしまう。 生き返る手段は迷宮のどこかにあるはず、と言うしゃべる魔剣セバスチャンの言葉を信じて、まったりと迷宮をさまよっていたシネル達は、やがて迷宮に潜む魔族たちの大規模な陰謀に巻き込まれてしまう…… 死んでも元気なゾン美少女と、執事な魔剣と頼れる仲間達(全員アンデッド)が、魔族に冒険者に、その他モロモロ。おまけに女勇者をも巻き込んで展開する、世にも奇妙な冒険記!
更新:2016/9/8
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エルターナ王国の辺境“魔女の棲む森”には、ゾンビを操る白い魔女が棲むと言う…… 森の奥でゾンビを狩り続ける冒険者は、夢も野心も失い疲れ果てていた。 今はただ目の前の報酬を求めて、惰性でゾンビ狩りの依頼をこなす日々を送っている。 一体これは何時まで続くのか…… 獲物を求めて更に森の奥に分け入った冒険者は、白い魔女を名乗る少女と出会う。 戸惑う冒険者に、彼女は恐るべき真実を伝えた…… (※夏のホラー2016参加作品です)
更新:2016/7/7
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昔ギリシャだかどこだかに棲んでいた、只のデカイだけのカニのカルキノス君は、女神ヘーラーの無茶な命令で、ヒュドラーと戦うヘーラクレースの妨害と言う無謀な戦いを挑まされる……。 ギリシャ神話でお馴染みの、ヘーラクレースのヒュドラー退治のエピソードに唐突に現れて、何のドラマも無いままに死んでいったカニは何を思うのか……。 念のためR15、残酷描写アリにしております。
更新:2016/7/1
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昔々ある所に、今となっては地図にさえ記されていない陰気な小さい漁村があり、そこに浦島太郎という世捨て人のような男がすんでおりました。 ある日、太郎は村の子供に虐められていた異形の亀を助けました。亀は御礼にと太郎を彼の主を祀る海底の神殿へと連れて行きました。 そこで太郎は…… (冬の童話祭2018出展作品です)
更新:2018/1/11
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