ある晩、サーカス団のシープという名の少女と、ウルフという名の少年が逃げだしました。 二人は人間ではありません。 シープはどんな傷でも治ってしまいます。 ウルフは人間しか喰べられません。 シープとウルフは今、幸せではありません。 なぜなら、団長の命令でウルフはシープを喰べなくてはならないからです。 シープは痛い思いをしたくありませんし、ウルフはもう、喰べたくありません。 だから、逃げたのです。 だから、二人は探すのです。 自分達にとっての幸せを。 ──さあ、旅の始まり始まり。 この広い世界には、どんな人がいるのでしょう。
更新:2021/2/14
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僕の隣の席の、小林遥香はいつも下を向いて歩いている。 「お前、何で、いつも下を向いてるんだ?」 小林遥香は下を向いて歩いている。 後ろの僕も下を向いて歩いている。 僕は知らなかった。足元には、たくさんの、
更新:2015/11/13
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アリアは、目が見えない。わずかな光の世界だけで生きている。アリアは綺麗なモノが好きだ。そのために、ユリシスは嘘を吐く。 「ユリシス」 「なんでしょう」 「今日の空は何色かしら」 「とても澄んだ青空ですよ」 灰色の空が、冷たい空気を運んでくる。
更新:2015/11/3
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グリム童話で知られる物語-赤ずきんちゃん- もしも赤ずきんちゃんがこんな性格だったら…?
更新:2014/6/8
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灯子は、“死”という象徴から、かけ離れた世界に生きる少女だった。 塔子は、“生”という象徴から、かけ離れた世界に生きる少女だった。 初夏の、ある日のこと。灯子と塔子は、植物園の、秘密の部屋で出会った。 互いを羨望の目で見ながら、二人のトウコは、それぞれに絡みつく“生“と“死”を交換するべく進んでいく。 ───とぉこ ───はぁい トウコの唇に、赤い線が引かれた。紅を引いた唇は、幼気な少女には違和感となって、そこに在った。 トウコは微笑む。 花と死の匂いが、満ちた。 複雑に絡まりあった、糸が、解けていく。 血肉と、死臭と、花を巡る、二人のトウコの物語。 ※縦読み推奨
更新:2018/6/5
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