イリダルは鳥だ。背中に純白の翼を持ち、黒い目をしている。 向こう側から入り込む写本の蒐集家の摘発に立ち会いつつ、かつての主を訪ねた。 なぜならば、彼はイリダルの最愛の弟子である、竜の写本の少女の持ち主だから。 これは、竜に恋する竜の写本の少女と、 その周りでうろうろ暗躍する、彼女に恋した猫や狼や鳥のお話のサイドストーリー。 ※本編未投稿で楽しめるような短編になっています
更新:2016/9/9
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ディアは、家族を喪い王宮で育てられた公爵令嬢だ。 婚約者である第一王子から婚約破棄を伝えられたディアは、愛する人が、数日後に迫った舞踏会で自分を殺そうとしていることを知っていた。 これは、長い夜の国の王宮で、何不自由なく一人ぼっちで生きてきたディアが、自分の心をずたずたにした者達を、せめて最後にくしゃくしゃにしようと頑張るお話。 そして、そんなディアを見ていた、美しくて残忍な夜の国の王様が、なぜだかとても振り回されるお話です。 オーバーラップノベルスf様より、書籍2巻まで発売中です。(2巻は半分以上が書き下ろしですので、WEB版とは構成が違っております)
更新:2022/2/27
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ネアは歌乞いだ。 雪深く魔術の潤沢なウィームに呼び落とされ、人ならざる者達が隣人として暮らすこの世界で、ウィーム領主の館で契約の魔物を伴侶にして、ご主人様!となってしまう魔物に三つ編みを引っ張って欲しいと強請られつつ、日々の仕事に励み暮らしている。 天賦の事故率を誇るネアの、ほのぼのゆったりとした美しいウィームでの日常と祝祭、美味しい食べ物と不思議な生き物たち。 苦労人で魔術書オタクな領主に、その庇護者の怒ると怖い妖精、狐姿でボールに夢中な義兄の魔物や、時々ちびちびふわふわした生き物にされてしまう使い魔に、仕事終わりに遊びに来る死者の王まで。 これは、「薬の魔物の解雇理由」で、魔物を解雇したネアと、ネアを伴侶にしたディノのその後のお話です。
更新:2022/3/27
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ルクレツィアは、王家の主催の舞踏会で、婚約者である第二王子から婚約の解消を提案される。 口数が少なく自己主張のないルクレツィアには、第二王子妃は厳しいのではないかと言うのだ。 これはもう、実質、婚約破棄に違いない。 そう考えたルクレツィアは、帰りの馬車でドレスを脱ぎ捨てて快哉を叫び、一人になると、少しだけしょんぼりした。 婚約者が大好きだったルクレツィアには、誰にも明かしていない秘密があったのだ。 これは、一人ぼっちになった怪物が、星に願って取り戻した二度目人生で、大好きな婚約者と大好きな家族を大好きなままに過ごすやり直しのお話。 本編完結しました。 5/2、ジュリウスの幕間を追加しております。 5/17、オブリビオの幕間を追加しております。
更新:2021/5/17
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災厄は本の中に隠れている。 そんな伝承を頼りに、魔術師のリアンが側妃候補として迎え入れられた離宮は、三年前に命を落とした王太子の婚約者の名前を残し、林檎の王女の離宮と呼ばれていた。 なぜだか早々に儀式長のジャスワンに目をつけられてしまったリアンの秘密は、大きな罪を犯し追われていることと、災いの書を見付けてこの国を滅ぼそうとしていること。 これは林檎の国の不出来な王女が殺された夜から始まり、復讐を誓ったリアンが災いの書を開くまでの物語。 ただし、身を滅ぼす劇薬の使用は一度限り、古き良きお伽話のように、ただ一つの恋だけが運命を変える魔法となるのかもしれません。
更新:2021/1/10
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その日、訃報を受け取ったネアハーレイは、ひとりぼっちになった。 家族を殺した人に恋をしていたと知った夜に辿る、とある雨の日の記憶。 短編だけでも読めるようにしておりますが、「薬の魔物の解雇理由」に登場するネアの物語です。
更新:2021/8/20
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赤ずきんはある日、お母さんから森に住むおばあさんの家へお使いを頼まれます。 食いしん坊な赤ずきんは、大切な焼きたてほかほかホットケーキを雑に食べ終えなければならなかった恨みを胸に、一人で森に出かけてゆきました。 ちょっとうっかりなお母さんと、悪いやつは掴んで投げる!な赤ずきん、そして人懐っこい泣き虫灰色狼と、ご主人様!な狼の王様の、ほっこりのんびりなお話です。
更新:2017/12/1
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その深い森の奥には、魔術を持つ人々が暮らす美しい国がありました。 そんなある日、その国のお姫様である白雪姫は、魔法の鏡に唆された後添えのお妃様に森に放り出されてしまいます。 仕方なく白雪姫は、噂に聞く森の小人が住むというお屋敷に行くことにしました。 そのお屋敷には財宝が溜め込まれており、素晴らしい料理人がいるという噂を聞いていたのです。 しかし、森には小人など住んでおらず、素晴らしいお屋敷の主人は美しくも残忍そうな魔物なのでした。 このお話は、守り手に渡されていた守護魔術で悪い魔物達をちびふわ毛皮動物に変えてゆく白雪姫と、白雪姫の撫で回しに籠絡されたちびふわ達、そして時々周りのことが見えなくなるうっかりなお妃様の物語です。
更新:2018/1/2
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