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作者:Kei

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作:Kei

平民上がり、領主になる~王族は厄介な領地を押し付けたと思っているようだが、俺はそうは思わない~

 毎年行われる「賢者の試験」そこで上位三名となったものは、たとえ平民であろうと貴族となることが出来る。そして、見事ポドルはその試験で上位三名となった。幾たびもの苦労が向かわれ、遂に。ただ、ポドルは他の合格者たちのような、人々を救うなどといった高等な夢などもっておらず、金を手するためだった。ただそれもこれも、寒い日に身を寄せ合った兄弟に仕送りをするため、苦労をかけた末っ子を少しでもむくうため。  一方、そんなポドルに支給されたのは貴族でさえまともな暮らしの送れない、辺境だった。蛮族の侵略、安全な水の確保、多額の借金の返済。  そして気づいた。今や「賢者の試験」の合格者は、面倒な領地を押し付ける生贄でしかないのだと。  だが、それと同時、その地の真価にも気づく。  ❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖ 半年後。ポドルの領地は中規模の都市にまで発展していた。かつて敵だった蛮族は頼もしい配下に、ままならなかった水の確保はお手の物。更には、鉱山から産出される希少な鉱石の利益で、更には海貿へと乗り出し……。王族はめんどうな領地を押し付けたと思っているようだが俺はそうは思わない。

更新:2022/11/11

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作:Kei.S

何でも欲しがる腹黒姉に初恋の相手まで奪われそうになった妹が復讐するお話

イーリス公爵家、長女のローザと次女のルナは顔も背格好もそっくりな年子。 舞踏会に初めて参加した夜。ルナは庭園でウィクトル王太子に出会い、魔法植物の話で大いに盛り上がった。 博識で心優しいウィクトル王太子とのひと時で、淡い恋心を抱いたルナ。自分も社交界にデビューすれば、またお会いできるだろうかと思っていた翌日。父親とローザ、ルナの三人は王宮に呼び出された。 待っていたのは国王と王太子。 なんでも、イーリス公爵家の令嬢に話があるという。 「それにしても本当にそっくりだ。レディに失礼なことをたずねて申し訳ないんだけど、昨晩僕と魔法植物の話をしてくれたのはどちらかな?」 王太子にたずねられ、ルナは自分が名乗り忘れていたことを思い出した。 そのわずかな間に―― 「それは私ですわ。昨晩は名乗りもせず申し訳ありませんでした」 素早く口を開いたローザを後で問い詰めるも、「ああ言えば王太子妃になれるんじゃないかと思って」と返され。その晩、王宮から帰ってきた父に「ローザを王太子殿下の婚約者に望まれた」と告げられてしまう。 ローザの思惑通りに事が進み、王宮へと移り住む姉を見送ったルナ。 侍女たちをさがらせ、人目を忍んで涙しているかと思いきや…… ――うふふっ……ここまでは順調ですわ! くつくつと笑うこの妹、悲壮感の欠片もない。 「ルナ! 私を騙していたのね⁉」 「いやだわお姉様ったら。ご自分そっくりの妹が何でも言う事を聞く子に育つなんて都合の良い話、あると思いまして?」 似たのは外見だけじゃない。 何でも欲しがる腹黒姉に、腹黒妹の復讐が始まる。 ■pixivにも同作を投稿しています ■不定期更新(土日祝更新多し)です ■20万字くらいの長編になると思われます

更新:2024/6/10

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