――それはいつかどこかの、神秘幻想が息吹く時代。 かつてはお伽噺の産物であった魔術は、体系化された技術として確立され、人類文明に目覚ましい発展をもたらしていた。 そして、魔術を自在に操る者達は『魔導士(マギウス)』と呼ばれ、民衆から憧憬と畏怖を集めていた。 世界最大の交易都市、マルクト。 遍く欲望渦巻くその街で暮らす青年ヘイズは、今日も今日とて魔導士稼業。 時に人に仇なす怪物を狩り、時に迷子の飼い猫を探し、時に同業者と殺し合う。 しかしそんな気ままな日常は、ある事件を切っ掛けに一変することになる。 同時にそれは、彼の数奇な運命の幕開けでもあった。 これは正義を以て世界を救う英雄譚ではない。 届かぬ星に手を伸ばし、神の領域さえ暴き立てる愚者達の物語だ。 ※2022/7/2 第二章、開幕いたしました。
更新:2024/5/5
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