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作:ルーシャオ

砂漠の国のイドリース

十六歳の錬金術師オルタは、赤い砂漠で緑の髪の青年を拾う。 元は大国レバディアの貴族に連なるオルタは、故郷の戦火から逃れるために海を渡って赤い砂漠へ逃れてきていたが、紫の髪と赤い目の色のせいで迫害を受け、街中では暮らせなかった。 そんなオルタが赤い砂漠で拾った緑の髪の青年イドリースは、自身がホムンクルスだと明かす。 九十三代目の錬金術師ヘルメス・トリスメギストスによって作られた人造人間(ホムンクルス)で、赤い砂漠の錬金術の粋を記したテキスト『タブラ・スマラグディナ』を体内に持っていることを告げ、オルタへこう頼んできた。 「遺跡都市ペラエアへ連れて行ってくれないか」。 砂漠の真ん中にある滅んだ王朝の都に用があるというイドリースの頼みを、オルタは『タブラ・スマラグディナ』の知識の授受を交換条件に出された結果、引き受けることに。 一方、砂漠の大国の一つであるゾステルは、秘密裏に部隊を派遣して『タブラ・スマラグディナ』を追っていた。アズディー将軍による独裁国家ゾステルの限界を悟ったサーディク軍政長官の命令により、隊長のアロンは『タブラ・スマラグディナ』を追う。故国ゾステルの崩壊を阻止するために。 ※この作品は他小説投稿サイトにも投稿しています。

更新:2023/11/5

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