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作者:白波

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作:白波ハクア

公爵令嬢に転生した魔王様の平和を望むセカンドライフ

 人と魔族が全ての大陸を巻き込んで争っていた時代。  世界の命運を賭けた死闘に破れた魔王グラムヴァーダは、花が咲いたように赤く染まる床の中心で激しく血を吐きながら、それでも楽しそうに笑っていた。  どうせ助からない。虚しく消えゆくだけの命……だが、このまま大人しく消滅する魔王ではない。足掻くのならば最後までみっともなく足掻いてやる。そう意気込んだ魔王は、長年研究し続けていた究極の魔法『輪廻転生』を発動させ──未来に渡ることを選択した。  残り僅かだった魔力を使い果たした彼は一人、誰にも看取られることなくその生涯を終え、次に目を覚ましたのは淡いピンク色の豪華なベッドの上だった。  状況を理解出来ずに困惑する彼が全身鏡で見たものは、難しい顔で顎に手を置く白髪紅目の可愛らしい少女── 「なぜだぁああああああああ!?」  これは【公爵令嬢】に転生してしまった【魔王】が、様々な問題に巻き込まれながらも、恋と平和と、より良い幸せを手に入れようと奮闘する。──そんな少女の物語。

更新:2019/12/3

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作:白波ハクア

天界に帰れなくなった創造神様は、田舎町で静かに暮らしたい

 その世界はたった一柱の創造神『ララティエル』によって創られた。 【錬金術を語り継げなさい。さすればこの世界は、永久に発展し続けるでしょう】  原初の民にそう言い残し、創造神ララティエルは世界を創った疲れを癒すため、深い眠りについた。  それから数千年後──まだ眠いと寝返りを打ったララティエルは、うっかり体を滑らせて下界へと落ちてしまう。  何度帰ろうとしても、天界に回路が繋がらない。  部下と連絡を取ろうとしても、誰とも連絡がつかない。  というか最高神である創造神ララティエルが落ちたのに、誰も迎えに来ない。  帰りたいのに帰れない?  よろしい、ならばスローライフだ。  潔く諦めたララティエルは、創造神という地位を隠し、ただの村娘『ティア』として下界で静かに暮らすことを決意する。  しかし、ティアが創った世界では、彼女も予想していなかった問題が生じていた。 「魔物って何! なんで魔族敵対しているの! どうして錬金術師滅んでるのぉおおおおおおおお!?」  世界を放って寝ていたら、知らない生物が誕生していた。世界が栄えるために必要な種族が、全種族から敵視されていた。あれほど広めろと言った錬金の技術が、完全に廃れていた。 「いいよもう! だったら私自ら錬金術を広めてやる!」  冒険者ギルド専属の錬金術師として働くララティエルの元には、召使いとして召喚した悪魔公、町で仲良くなったハーフエルフ、王国の姫、勇者パーティーの元メンバー、様々な仲間が集うようになっていた。更には魔王まで訪ねて来て!? 「え、待って。私のスローライフは何処……?」  ──これはうっかり者の創造神が、田舎でスローライフを堪能しながら、人類が必要ないと切り捨てた錬金術の素晴らしさを世界に広めていく物語である。

更新:2019/8/10

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作:白波ハクア

最強無敵なシスコン英雄様は、最高に可愛い妹を愛でていたい

「みおね、みおはぁ、おねぇちゃんのこと……だいしゅき!」  妹、ミオが3歳の誕生日の時に言った言葉。その言葉だけでミア・ヴィストは救われた。  ──彼女が幸せなら、姉である自分も幸せ。  ──彼女が苦しんでいるのなら、姉として助けてあげよう。  まだ10歳だったミアは、天使のような笑顔を向けてくる妹にそう誓った。  しかし、ミアはすぐにエルフの里を旅立つことになる。ある時、己に潜む強大な力が暴走し何よりも大切な妹を傷付けてしまったのだ。このままでは自分が妹を殺してしまうと悟り。姉妹は別々の道を歩むことになる。  それから百年の時が経ち、ミアは世界最強の『英雄』となっていた。  任務の帰り道も遠く離れた地に居るであろう妹のことを思い浮かべるミア。そろそろ妹の温もりが恋しくなって来た。そう思っていた時、ミオから手紙が届いた。それはミアがホームにしている『シュバリエ王国』の学校に入学するので、近々王国に向かうとの内容で──── 「三年ほど休暇を貰うわ」  妹の行く『王立トルバラード学園』に入学することを決めたミアは、『英雄』としての責務をいとも容易く放棄した。  今更何も学ぶことがないミアが、どうして入学することを決意したのか? 「妹が居る。それだけで入学する意味はあるでしょう?」  極度のシスコンを発症している英雄様は、ついでに妹に集る羽虫や害虫を払いながら正体を隠して妹との学園生活を謳歌する。 「はぁーーーー可愛い。うちの子めっっちゃくちゃ可愛い。何なの? 私を殺しに来ているの? ああ、もうだめ。天使。私の妹まじ天使!」

更新:2019/4/30

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